妹萌えとか絶対ないと思ってたんだが・・・[前編]

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妹萌えとか絶対ないと思ってたんだが・・・[前編]
23歳の妹・里香の三歳年上の兄貴おいら。

別に腹違いとかスペック的に萌え要素は薄いんだが、まぁ普通の夫婦に生まれた兄妹。

お互いもう両親の元からは離れて一人暮らし。

だけど、妹の住んでるアパートは何故か近い。

駅の反対側の西口と東口と降り口が違うだけ。

妹曰く「何かあったらお兄ちゃんの家の近くの方が安心」との事。

そんな事で時々会社の通勤でも鉢合わせする。

電車通勤でラッシュになると必然的にひっついてしまうわけだが、朝から妹とはいえ胸は当たるし、しがみついて来るし、シャンプーのいい香りはするしで、朝立ちに気づかれない様に一苦労。

この間、人身事故で本数が少なくなり、いつもの倍以上乗ってる電車に押し込められ、妹はおいらの胸に顔埋めて「くるしいぃよぉ」とか言う。

こりゃいかん、今まで26まで生きてきて妹には性的な感情は正直一切なかった。

お互い彼氏彼女はいるし・・・。

しかし、このなんだか胸がむずむずする感覚はなんなんだ?これが妹萌えってやつなのか?

ぎゅうぎゅう詰めの車内では妹の太ももがもろに朝立ちに直撃してるし・・・。

妹だって気がついてるはず。

胸見てこんなに成長したんだぁとある意味感心していると。

電車急停車。

人間雪崩発生。

必死でおいらの手を握る妹。

通路ではすでにドドドドと前に流れる人波。

ドア側にいるおいらと通路に身体半分くらい出てる感じの妹は巻き込まれそうになる。

ぎゅっと引っ張って抱き寄せると・・・。

「きゃ」

そのまま顔をおいらの胸に押し付ける。

やばっ・・・可愛い。

その日から一週間、なんだか罪悪感で電車も一本遅いのに変更。

すると妹からメール。

『何故朝来ない!ラッシュで私を守るのが兄貴の役目!』

ちょっと酔ってたのでシカト。

二時間後・・・。

『返事よこせYO!!』

再びシカト。

友人と飲んでて酔いも絶好調、すると・・・。

『くそ兄貴!ぶっころす!byりか』

あまりにシカトして機嫌損ねてもいけないので『可愛いよ、りか』と送信。

あとあと酔いが冷めると、なんて馬鹿なことメールしたんだと後悔・・・。

妹も飲んでるのか、返信には・・・。

『私もお兄ちゃんカッコイイと思うYO!!』

うっそ・・・。

お兄ちゃんなんて今までここ何年も呼んだ事ないじゃんか!

『お兄ちゃんと呼ぶな、恥ずかしいからやめろ』と酔い全開で送信。

すぐ返信来る。

『お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃんだ~すき』

やばい・・・メール本文がかわいすぎる。

件名が『Re3:くそ兄貴』というアンバランスだが。

妙に意識してしまい、なんだか酔いがかなり冷めてしまう。

正直、お兄ちゃんと呼ばれることは珍しく、いつも兄貴だったので異常に恥ずかしい。

もう返信するのを辞めて再び飲みに。

またまた酔い全開で携帯が鳴り・・・。

『人が好きって言ってんだから返事位よこせYO!』

うっそ!

妹に『好き』とか言ったらそれは家族としての愛情だよね?

その~男と女の異性関係の『好き』とは違うよね?我が妹よ!

で、再び返信。

『大好きならキスでもするか?(笑)』

笑いマークなんか入れてみた。

10分後・・・返信来る・・・。

『ん~どうしよっかな?お兄ちゃんがしたいって言うならいいよ~』

だから、件名の『Re:くそ兄貴』を消せ!

すぐに返信。

『りか、お前酔ってるだろ?』

『いたって平常です。しらふだよ』

真面目に答えると返信できねぇ・・・。

で、また飲み。

酔いが限界でもう携帯も打てない位に酔いが回る。

友人と店を出て、じゃぁに~で家に帰路につく。

帰路中に来た。

『おぃ!今日私と飲みなさい!』

無理っす、さすがに飲めません。

『無理。寝ろ。おやすみ』で家に着く。

妹のりかは、ちょっと強気な所があって、二人で酒飲んでも「兄貴に負けない」とか平気で言ってくる。

彼氏と喧嘩すると酒飲み相手だし、おいらの彼女には「このくそ兄貴お願いしますね」とか言うし、周りからは仲の良い兄妹と噂だ。

おいらは妹にあまり頭上がらない。

家庭科の宿題とかやってもらったし、金も借りてるし、今の彼女も妹のバイト先だった所での紹介だし、性的な事だが、おいらが下にお毛毛生えるまで一緒に入ってた。

別に性的な物は感じたこと無し。

初体験の話とか童貞喪失の話とか、隠しながらもちょっとは話してたと思う。

最近胸成長したなぁとか高校の頃は思ったけど、よくある『妹で抜いた』とか『パンツの臭いかいだ』とかは全く無し。

風呂上りにカサカサ肌のおいらの背中にクリーム塗ってもらったことがあるんだが、その時は風俗のローションプレイを思い出して半立ち。

見つかりそうになって慌てて隠す。

家に着き、寝ようとすると・・・。

『今からチャリで行きますんで、玄関開けとけ!彼女いるなら閉めとけYO』と来る。

『彼女居ないけど来るなYO!夜危ないから』と返信。

20秒後・・・。

『私のこと心配してくれるの?ありがとう』

おぃおぃ!どうした?

『行くぞ!(#゜Д゜)ゴルゥァ!!』位の返事を期待してたんだが・・・。

どうせ来ねぇしな、寝るかと就寝。

一応玄関開けとく兄貴の優しさ・・・?

がちゃ!

(ほんとに来やがった!いかんよ~。最近妙に意識してるから余計いかん)

寝たふり。

「寝てんじゃねぇ!」でボディプレス。

悶絶。

いきなりそれかよ!

で、おいらコーヒー、りか様ビールで宴会開始。

宴もたけなわでエロ話に移行。

おいら「お前、さっきお兄ちゃんって呼んだろ!やめろよな!恥ずかしいから」

りか「いいじゃんさぁ、お兄ちゃん」

おいら「だからやめろ!」

りか「お兄ちゃん!」

おいら「やめろ!」

りか「お兄ちゃん」

・・・の繰り返し。

おいら「りか、お前さぁ、キスするか?なんて聞いたらボケろよ!真面目なっちゃうだろオレが!」

・・・沈黙・・・。

おいら「お~い!飲みすぎですかぁ?お~い!」

りか「してみる?兄貴?」

(うっそ!まじかよ。真面目に答えるな我が妹よ!ボケろ!やらしいなぁ兄貴とか言えよ!)

微妙に頷いたおいら。

こりゃ酔ってるせいだよな?

酒のせいにする卑怯なおいら。

やばい・・・可愛く見える。

「じゃぁお兄ちゃんの隣に行ってと・・・」と言いながら席を立つ。

きた、きた、キター!

隣に座るりか。

「お兄ちゃん、じゃぁ一回だけね。で、まじ内緒だかんね。やばいじゃん?」

・・・っていうか、お袋に知れたら殺されますよあーた。

おいら「おぃおぃ!りか!まじかよ!オレ嘘言った、ごめんお前とキスなんてしたくない、いや~ごめんな、りか」

・・・っと言った瞬間。

唇は塞がれました。

すげー積極的なキス。

フレンチ程度だと思ったんだが、レロレロするし中まで舌入れてくるし・・・途中なんか「んっ・・・」って言うんだよ・・・。

一分はしてないけど、お互い舌出し合ったりしながらようやく終了。

りか「お兄ちゃん上手!びっくりしちゃったじゃんさぁ、まじやばいわこれ~」

おいら「っていうか、お前レロレロするなレロレロ!フレンチで行けよ!フレンチで!」

りか「んじゃ私、帰るね~」

(゜д゜)ポカーン・・・。

おぃおぃ!これからじゃないですか?りか様。

「またさ、来るからねお兄ちゃん。今日はここまで~」

・・・っておぃ!続きはあるのかよ!

おいら「おぃ!りか、オレをからかうなよ!」

りか「べつに、からかうつもりは無いよ、兄貴だったらいいかなぁと思ってさ最近、電車とか一緒でしょ?やっぱ電車やばいよね、くっいてる時間とか長いじゃん、なんか変な感じなんだよね~だから兄貴が時間わざとずらしてるの解っちゃったんだよね、でもそれも寂しいしさ~」

おいら「彼氏がいるだろ!彼氏が!」

りか「いや、だから、彼氏とはね、先月終ったの!」

なんですと?終った?

それはお別れな意味ですわよね?

おいら「なんだよ、お前、それで兄貴に性欲求めんなっーの!」

りか「うるせぇバーカ!キスしたいって思ったら止まんなかったの!兄貴のば~か!もう帰るよ!じゃぁね!」

おーい!帰っちゃうの?

おいら「おぃ!りか!・・・また来いYO!」

りか「うん、明日ね!」

明日かよ!

って訳で、その明日が、今日なんだが・・・。

9時になっても登場しません。

で、今日は来ねぇのか?と思ったら早速メール。

いい加減、『Re18:くそ兄貴』という件名を消してもらえないかと・・・。

りか『今から行くYO』

おいら『何しにくるんだYO!』

一応コンビニでお菓子とか酒とか買ってくる為家を出る。

すると返信・・・。

『エッチなことするんだYO!(>_<)』

・・・思わずコンビニ店内でポテチが手から落ちる。

おぃおぃ!我が妹よ!

こんな兄貴とエッチしようなんざぁ何を考えているんだ?

早速返信。

『じゃぁ勝負下着してこいYO!』

なんていうのか、最後の『YO!』って部分が、まだ冗談ですよ~みたいな雰囲気を出しているんじゃないかと思ってね、おいら『YO』付けまくってた。

正直に言えば妹とのSEXなんて絶対ありえない。

性的な魅力なんて感じないし、やっぱり肉親だと思ってるから。

でも、この胸のつっかえた感じってなんなんだ?

『了解でっす!』

お~い!まじかよ、冗談で返せよおぃ!

きっと会ったら何発情してんだ、くそ兄貴!とか言われて股間に蹴りでも入れられたほうがよっぽどマシだよ。

がちゃ。

登場。

おぃおぃ!いつもより可愛いカッコじゃぁねぇかぁ。

お兄ちゃんど真ん中だよ!その服装。

「兄貴、飲み行くぞ!」

月曜からは辛いです・・・。

おいら「おぃ、りか、家に酒とか買っといたぞ」

りか「うるせぇ!早くしろ!さみーんだよ」

23才の女の子が使う言葉じゃありませんな。

近くの居酒屋へ歩いて向います。

風が比較的強く寒いです。

妹は小さいので、おいらの後ろに隠れて風を避けようとしてますが、意地悪してクネクネ歩く。

「おぃ!何やってんだよ、さみーんだよ兄貴」

・・・帰りたい。

あんまりに意地悪するので、ついには諦めたのか隣に来て腕にすがります。

やばい・・・コートから見える胸元が、成長したなぁ、お兄ちゃんは嬉しいよ。

やっと妹を引きずり気味で居酒屋に到着。

腰をすえて飲むことに。

彼氏と別れた詳細を聞こうとしますが、妹はいきなりがんがん飲み。

おーい!月曜日ですよ?明日仕事ですよ?

えっ?生理休暇ですか・・・都合よく生理来るな。

おいらがビール一本開ける頃には、妹はもう三本目の半分まで消費。

はえぇぞ。

やっと彼氏との経緯に到着。

「あいつさぁ、裏でさ幼馴染と付き合ってたんだよ」

なんですと?だって彼、おいらに「いい妹さんですね」って頭下げてたいいヤツじゃん?

「私とは、遊びだぁ~とか言ってんだよ!あいつ」

おぃ!泣くな!居酒屋で泣くな!

ここら辺から妹の挙動が不審に。

店員呼ぶとカウンターに座らせてとお願いしてる。

トイレから帰ってくると、いつの間にかカウンターに、それも一番奥。

座ると、もうベタベタしてくる妹に変身。

どうやら酔うと『お兄ちゃん』と言うみたいです。

りか「お兄ちゃんさぁ、昨日さどう思った?」

おいら「お兄ちゃんと呼ぶな!」

りか「えっ、いいじゃん」

てな会話がしばらく続く。

で、確信へ。

おいら「りか、お前彼氏とエッチできない欲求をオレにぶつけてないか?兄弟でキスするなんてあーた、どう考えてもおかしいだろ?お袋泣くぞ!」

りか「ん~・・・そうかもね」

おぃ!おいらは性欲の捌け口ですかね?

りか「でもね、お兄ちゃんとキスした後ってすごく落ち着いたの、これまじ話ね、近くにいるんだぁって感じがしたの。いけないっていうか、変なのっていうのは自分でも解ってるけど、止まらない気持ちって言うのかなぁ~、今流行りのさデフレスパイラルっていうやつ?」

全然違います。

何がデフレスパイラルだよ!

意味知ってんのか!意味!

おいらはとっくに妹スパイラルですけど。

やばい、顔が近くにありすぎる。

胸も腕に当たりすぎてるし・・・。

で、右手は何故おいらの太ももにあるんだ?

一昨日のキスシーンが脳裏を巡る。

おいらも酔ってきてたので会話にあまり正確性が無いかもしれんが勘弁してな。

「お兄ちゃんは彼女とどうなの?」

えっ?そっちの話題ですか・・・。

おいら「上手くいってるよ、優しい人だし気が利くしな」

りか「ふ~ん・・・あの子私の紹介だもんね、いい子だよ、バツイチだけど」

おーい!今なんて言いました?

嘘付け!お前!バツイチってあーた!聞いてないよ!

りか「あーあー!心配しないでお兄ちゃん。籍入れてすぐ抜いたとかそんな問題らしいよ。結婚生活は無かったみたいだよ、一ヶ月で別れたって言ってた」

てめー!それを早く言えよ!

りか「まぁまぁ、くよくよするな。私がいるじゃないか」

いや・・・それは困る。

今日の妹は確かに可愛い。

しかし、皆が書いてるような妹と◯◯みたいなのはどうしても頭に浮かんでこなかった。

おっぱい触る程度のいたずらでも考えつかない。

飲みも終盤でだいぶホロ酔い。

妹泥酔。

店を出ると案の定寒い。

帰りに聞いてみた。

「りか、お前今日何しに来たんだ?なんか話があるなら聞くぞ」

んで冗談っぽく・・・。

「まさか、勝負パンツ穿いてきたんじゃないだろうな?りか!」

・・・沈黙・・・。

こ。

た。

え。

ろ。

よ!

頼む、夢であってくれ。

りか「お兄ちゃん・・・」

おいら「ん?」

りか「今日もう少し居ていい?」

おいら「ん?まぁ・・・いいよ」

なに真面目に答えてんだおいら、ヘタレ。

やっと家に到着。

パジャマとか持参してるあたりの計画性を認識。

おいら「りかお前!最初から泊まるつもりだったのかよ!」

りか「わるい~?シャワー借りるね」とシャワーへ・・・すると「きったね~な!綺麗にしろよ!」と罵声。

いかん・・・いかんよ~なおいらの脳内想像。

シャワー出る→まったり会話→またキス→理性の鍵外れる→がおー!!

ってなシチュはやばい。

ここは何があってもしちゃいけない。

脳内想像変更。

まったり会話→ベッドで妹寝かす→おいらソファ→朝→OK!

よし、これでいこう。

りか「お兄ちゃん!タオル!」の声で脳内想像終了。

おいら「その棚にあるだろ!」

りか「寒いから取って!」

おいら「てめーで取れ!」

りか「いやだ!」

仕方なく取りにいく。

浴室のドアを半分開けてタオルを渡す。

りか「なに興奮してんだよ、エロ兄貴!」

おいら「てめー!早く帰れよ!」

パジャマの妹。

見ちゃいかん。

なんか違う、『女』を感じてしまった。

交代でおいらの入湯。

綺麗に磨いてくれてるところが妹らしい。

程なくして出ると、妹はTV観てた。

<続く>

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