40歳になるので、いつもより検査項目が多くて疲れました。
その健康センターは家の近所にあり、更に毎年人間ドックのお世話になるので数人の知り合いが(男女とも)います。
しかも、肝臓の超音波エコー担当者が中学時代の同級生で、卒業前から高1まで4ヶ月くらい付き合ってた女性でした。
ちなみに付き合っていた時は、キスと一度だけ胸に手を伸ばした事がある程度でした。
彼女は医師や看護師ではなく、人間ドック専門の技師で、3年前にも聴力検査を担当してもらった事があります。
1坪くらいの部屋が3つ並んでいて順番に呼ばれるのですが、その日は平日の夕方だったので案外空いていて、すぐに呼ばれて入っていくと彼女がニヤニヤして座っていました。
私がちょっと嫌な顔をしたのでしょう、すぐに事務的になって・・・。
「前を開けて仰向けになってください」
私は終始無言でした。
「ズボンもう少し下げて貰っていいですか。
ハイ、最初ちょっと冷たいかもしれまんせんよ~」
ハイ、最初ちょっと冷たいかもしれまんせんよ~」
検査用のジェルを付けてエコーを押し付けられると、気持ち悪いようなくすぐったいような不思議な感覚に。
脇腹から下腹部にかけて何度もグリグリされたが、何となく気恥ずかしかった。
その時、彼女が吹き出すように言った。
「◯◯さん(私)また太りました?見えにくい・・・」
私は運動不足が祟って毎年少しずつ体重が増え、コレステロールも血糖値も肝臓の数値もあまり良くない。
「え・・・放っといて下さいよ」
「放っとけないですよ、このまま行ったらマズいですよ、毎年あんまり数値良くないんでしょ?」
「関係ないでしょ」
「まだ若いんだから気をつけないと、何かあったら奥さん可哀想ですよ」
私は結婚していたが、残念ながら子供は授かっていない。