僕が海外出張に行くたびに、浮気を心配する可愛らしい妻。
出張先からも頻繁にテレビ電話で話をしながら、寂しさを紛らせていた。
そんなある日、出張から帰るたび、妻が綺麗になっていることに気がついてしまった。
思い返せば、出張先からの電話にも出ないときがある。
一度感じてしまった疑念は、大きくなる一方で……
「決めた……裕也、この三日間で妊娠出来たら、裕也と結婚する。出来なかったら、諦める」
ブラック企業で日々心を削られる日々……唯一の救いは、事務の恵美ちゃんだった。
天真爛漫で、可愛らしく優しい彼女……
頑張って誘って食事に行き、徐々に仲良くなりデートを重ね、交際することが出来た。
幸せな日々、ただ、彼女には家族の謝金があり、部長に色々援助されていた……
「……感謝してますよ。風俗とかで働くよりも、よっぽどマシだから……。でも、もう少しで終わりです。本当に、ありがとうございます」
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