妻と元カレが運命的な再会をして……2

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妻と元カレが運命的な再会をして……2

妻とは結婚して14年経ちます。子供にも恵まれ、何一つ不満のない日々を送っていました。

彼女は、私なんかにはもったいないほどのよく出来た妻です。彫りが深く、ハーフによく間違えられるルックスは、40歳になった今も変わらずに美しいと思います。

そんな妻と、私が付き合えるようになったのは、元カレとの失恋に傷ついていた彼女に、私が優しくしたことでした。はなから、私などでは付き合うことなど不可能だと思っていた私は、下心なくただ慰めたいと思って接していたと思います。でも、いまだに本当にそうだったのだろうか? 私は、彼女の弱みにつけ込んだだけではなかったのだろうか? と、考えてしまうことがあります。


そんなある日、妻の様子が変わったことに気がついた私は、彼女のパソコンを調べるという陰湿な行為をしてしまいました。でも、結果として妻が元カレと奇跡的な再開をして、再来週の土曜日に実際に会うという事を知りました……。


土曜日が近づくにつれ、目に見えてご機嫌になる妻。そして、美しさにも磨きがかかっていく気がしました。それに引き換え、私は夜もなかなか眠れないようになっていきました。

そして、その日を明日に控えた金曜の夜、私は妻を抱こうとしました。ベッドで妻に抱きつき、キスをすると、妻は一瞬驚いた感じでしたが、すぐに抱きついて舌を絡めてくれました。そのまま妻の胸を揉み、脱がせようとすると、
『パパ、ゴメンね、生理始まっちゃったんだ……。お口でいい?』
と、妻が言いました。そして、私の返事も待たずに布団に潜り込むと、私のパジャマをパンツごと降ろして、ペニスを剥き出しにしました。

そして、そのまま私のモノをくわえると、慣れた動きで私のモノを口でしてくれました。妻は、昔から口でするのは上手でした。あまり考えないようにしていましたが、それは元カレが仕込んだと言うことなんだと思います。
その元カレに、妻は明日会う……。それは、私にとっては耐えがたいほどの辛いことでした。何もなければ良い……いや、仮に何かあったとしても、私の元にさえ戻ってきてくれればそれで良い……。そんな気持ちでした。

そして、私はいつも以上にあっけなく射精してしまいました。
『いっぱい出たねw』
妻は、嬉しそうに言いました。私は、妻が全部飲んでくれたことが嬉しかったです。
今まで、口に出したこと自体がなかったので、飲んでもらったことはありませんでした。なので、本当に嬉しかったのですが、同時に私は嫌な想像をしていました。本当に、生理なんだろうか? 明日、元カレと会うから、今日は私としたくなかったのではないか? そんな邪推をしてしまいます。

『ゴメンね、帰ったら、いっぱいしてね?』
妻は、可愛らしい口調でそんな事を言います。私は、わかったと約束しながらも、不安で胸がいっぱいでした。

そして次の日、妻は小さなバッグに荷物を詰め込んで、大阪へ出発しました。ウソをつかれていることがわかっていながら、元カレと会うとわかっていながら、妻を止めずに送り出す私は、間違ったことをしているのかもしれません。

でも、私の中にある負い目みたいな感情は、こうでもしないと消えないのかも知れません。これで、何があったとしても、結果、妻が戻ってきてくれれば、その時初めて自信を持って、私は真希の夫だと言えるのだと思いました。

妻がいない子供達との3人での時間は、久しぶりと言うこともあり楽しいものでした。娘のリクエストで回転寿司に行ったり、家でテレビゲームをしたり、心の底から楽しい時間でした。

でも、ふとした時間に、今頃妻は……と、考えてしまいました。認めたくはないですが、二人は今頃一緒にすごしているはずですし、何もないわけがない……と、思いました。

そして、一人でベッドに入ると、悪い想像だけが際限なく広がっていきます。電話をしよう……。そんなことを考えながらも、出来ない私がいます。
本当は、止めるべきだとわかっていても、妻にとっての本当のパートナーは、その元カレなのでは? 妻にとっての本当の幸せは、その彼とでなければ得られないのではないか? そんな思いが頭をグルグル回ってしまいます。
私が、”俺が彼女を一番幸せに出来る!”と、自信を持てば良いだけなのですが、どうしてもそう思えませんでした。

私はまったく眠れず、酒に逃げました。そして、潰れるように眠りにつきました。
次の朝、子供達に起こされたときは、朝ではなくもう昼でした。
「パパ、酒臭い?」
「お腹すいたよぉ!」
子供達が、妙にじゃれついてきます。久しぶりの3人での日曜日という事もあって浮かれているのか、それとも、何となく私の様子が変なことに気がついて、気を回してくれているのかはわかりませんが、家族は良いものだなと思いました。少し泣きそうになりましたが、なんとか持ちこたえ、お昼を食べに出かけることにしました。

近くのショッピングモールで昼食を食べ、そのまま書店で買い物をしたり、対戦型の車のゲームをしたりして楽しい時間を過ごしました。子供達とこんな風に遊ぶのも久しぶりだなと思いながらも、頭の中は妻のこと……元カレのことでいっぱいでした。はたして妻は、戻ってきてくれるのだろうか?

そんな気持ちのまま、夕方家に帰ると、すでに妻は帰ってきていました。私は、駆けよって抱きしめたい気持ちになりましたが、
「ママお帰り?!」
「お土産は!?」
と、子供達の方が先に駆け寄りました。

『ただいま! ゴメンね、夕ご飯すぐ作っちゃうからね! はい、お土産w』
子供達に、満面の笑みでお土産を渡す妻。何一つ変わりがないように見えます。私は、心底ホッとしながら、
「お帰り。楽しかった?」
と、聞きました。
『うん! パパ、ありがとう!』
妻は、本当に良い笑顔でそう言うと、私に抱きついてキスをしてくれました。子供達の前で、妻がこんな事をするのはほとんど記憶が無いですが、私は腰が抜けそうなほどの安堵を得ました。

そして、楽しい4人での食事を終えて、風呂をすませてベッドに入ると、妻がまた抱きついてきてくれました。そして、驚くほど情熱的なキスをしてきます。
『パパ、この前はゴメンね。声我慢するから、いっぱいして?』
妻は、今まで見たことがないくらいに可愛らしく、そして発情したような感じで言ってきました。私は、元カレの影を感じて一瞬胸が痛くなりましたが、元カレと、おそらくそういう関係を持った上で、それでもこうやって戻ってきてくれたことに心から感謝しながら妻を抱きました。

子供達がいるので、激しい動きも出来ませんし、声を抑えるためにほとんどキスをしたままだったこともあって、私は5分も持ちませんでした。それでも妻は、何度も何度も小さな声で、
『パパ、愛してる? ずっと一緒にいて』
と言う言葉を繰り返しました。
使用済みのコンドームを片付けながら、私は初めて真希と夫婦になれた気がしました。

そして、この日を境に妻は変わりました。今までも、何一つ不満のない完璧な妻だったのですが、より私に甘えるというか、べったりになりました。

そして数ヶ月が経ち、私の中で、やっとトラウマが消えたように思い始めていたある日、ほんの偶然から妻の秘密を見てしまいました。妻が入浴中に、無造作にダイニングテーブルに置かれていた彼女のiPhoneが、短く通知音を発しました。
何の気なしに画面を見ると、短い通知音だけがして、画面にはなにも通知されていませんでした。

私は、どうしても我慢出来ず、彼女のiPhoneを操作しました。でも、メールにもメッセージにもなにもありません。私は、画面上のアプリを見たり、フォルダの中のアプリを調べたりしました。すると、あのSNSの専用アプリがありました……。

私は、震える手でアプリを開くと、元カレからのメッセージでした。開いてしまうと、既読になると思ったので開けませんでしたが、メッセージの冒頭は表示されていました。”上げたよ?これアドレスね!”というメッセージと、URLの一部が表示されていました。
そこで、風呂から出てくる気配を感じ、私はiPhoneを元に戻しました。

ここ数ヶ月が、圧倒的に幸福な時間だったので、私のダメージは凄いモノがありました。でも、必死でそれを表に出さないようにしました。


何があったのか? どうしてまだメッセージのやりとりをしているのか? 私は調べることにしました。と言っても、パスコードもなにもかかっていない妻のiPhoneですので、ただ見れば良いと言う状況です。

そして深夜、私は彼女のiPhoneを盗み見ました。あらかじめ調べて、既読うんぬんは心配しなくて良いとわかっていたので、大胆にメッセージを読み始めました。

それは、なんと言っていいのかわからないものでした。まずわかったのは、妻は私の元からはいなくならないと言うことでした。
でも、妻が本当に愛しているのは元カレでした……。もちろん、私のことも、子供達のことも愛しているということは間違いないようですが、一番愛しているのは元カレだと言うことでした。

それなのに、私の元からいなくならないのは、やはり今まで私と子供達と過ごしてきた年月が、彼女を思いとどまらせたからのようです。そして元カレも、私の妻である真希のこと一番愛しているとのことですが、同じように自分の家族を捨てることは出来ないという事のようでした。

それなので、お互いに家庭を守ったまま、たまに会うという選択をしたようです。そして、もうエッチもキスもするのは止めようということが約束されたようです。お互いに、相手を本当に大切に想っているのなら、そんな事はするべきではないと言うことのようですが、それならば会うことも、連絡を取ることも止めて欲しいと思いました。

そして、お互いに、将来もしも独りになることがあったら、結婚しよう……。そんな約束をしたようです。


私は、どうリアクションを取って良いのかわかりませんでした。感情の整理もつきません。裏切られたことは間違いないですが、結局二人は結ばれず、妻は私の元に残ります。でも、心は……。

そして、元カレがネットに上げたというデータは、クラウドストレージに上げられた動画でした。二人は再会後、数度身体を交わしたようです。でも、もうそれはしないと決めた……。なので、最後に、記念にその様子を動画に撮った……ということのようでした。

私は、そのアドレスを書き写すと、自分のノートパソコンで確認しました。そのデータは、ギガバイトクラスのデカいモノでしたので、一旦ダウンロードして、イヤフォンをして再生しました。


動画が再生されると、いきなりファミレスか何かの衣装みたいなモノを着た妻が映りました。
『ちょっとぉ?、なんでこんな格好で撮るの?』
妻の口調は、もの凄く打ち解けたものでした。私としゃべるときよりもリラックスしたような、そんな感じさえします。

「いやいや、よく入ったね! スタイル変わらないんだw」
元カレが、同じく打ち解けた感じで言います。二人の会話は、本当に自然で力みがなく、夫婦のように感じてしまいました。
『そんな事ないよ。こことかキツキツだもんw』
そう言って、自分の胸を指さす妻。確かに、ボタンがなんとか留まっているような感じでした。
「そう言えば、デカくなったよね。母乳で育てたから?」
『そうかもw 悠一さんの奥さんは?』
妻が、からかうような口調で言います。
「ウチも母乳だよ。でも、そんなにオッパイ大きくならなかった気がする」
微妙に言いづらそうな元カレ。

『悠一さん、母乳飲んでみた?』
いきなり妻が変なことを聞きました。
「え? 飲んでないよ! て言うか、普通飲まないでしょw」
『そっか……そうだよねw 奥さんに、飲ませたりした?』
妻は、何となく聞きづらそうな感じで聞きました。

「え? なにを?」
『わかってるくせに……アレだよ、アレ!』
可愛らしい仕草で言う妻。ファミレスっぽいコスチュームが、より彼女を幼く見せていますが、妻はもう40歳です。きっと、20年前付き合っていた元カレと、その時のバイトのコスチュームを着て会っているので、気持ちがその頃に戻っているのだと思います。言葉づかいも、普段とは違う感じです。

「何回かは……ゴメン。真希は?」
『ないよ! 悠一さんだけだよ! でも、約束忘れてるみたいだから、さっそく旦那の飲んじゃうねw』
「うあぁ……やっぱり覚えてた? ゴメンナなさい!」
『忘れるわけないじゃんw 忘れられないよ……悠一さんとのことは全部……』
妻の目は、懐かしさと愛しさと、色々な暖かい感情にあふれているようでした。

「だって、結構忘れてるって書いてたじゃん!」
元カレがそんな事を言いました。確かに、妻は彼とのSNSのメッセージボードを使ったやりとりでは、元カレが覚えていることでも、彼女は忘れたりしているような風に書いていました。

『ウソだよ。全部覚えてたよ。私も覚えてるって書いたら、悠一さん暴走してたでしょ?』
「……そっか……。ありがとう。確かに、真希が俺と同じように覚えてるって書いてたら、俺、家族捨てて突っ走ってたと思う」
元カレは、絞り出すような声で言いました。
『そうでしょ?w 悠一さんの事は、私が一番わかってるんだから!』
妻は、嬉しそうに言います。

「だったら、俺達??」
『ダメっ! それは言っちゃダメなヤツw 決めたでしょ? でも、心は一緒だから。20年待ったんだから、あと20年や30年待てるでしょ?』
妻は、イタズラっぽく言いますが、顔は真剣でした。
「真希……」
急にカメラが揺らぎました。そして、ポンと放り投げられたのか、カメラは天井を映し出します。天井が映り続け、二人の声だけが聞こえてきます。

『悠一さん、もっと……いっぱいキス……20年出来なくても忘れないように、いっぱいして……んっ、んっ! あぁ、そう……愛してるっ! ずっとこうして欲しかったんだよ! んっ! んンッ!』
「真希! 愛してるっ! ずっとこうしたかった!」
二人の声は、震えているようでした。

音声だけというのが、かえって堪える感じでした。そのまま二人はキスを繰り返し、愛の言葉を言い続けます。
『ずっと忘れられなかった……。毎日思い出してた。どうして迎えに来てくれなかったの……』
泣き声で言う妻。私は、何も考えられませんでした……。

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