美人センセ

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美人センセ

小学五年生の時だった。

校外写生ってイベントがあって、城址公園に行った。

僕は絵がヘタだったから、誰も絵を描きに来そうにない奥の方に行って、石垣の高い所に隠れるようにして景色を描いていた。

絵がヘタなクセして描きあげるのは早かった。僕は石垣の上でこっそり、おチンチンを日光浴させて「集合の放送」があるのを待っていた。

石垣の下の方で足音がした。僕はおチンチンをしまって、そっとのぞいた。

「あ、シノ先生だ。」

シノ先生は、担任じゃないけど僕らの学年では身近な美人センセだ。僕としては先生に話しかける絶好のチャンスだけど、たぶん先生に絵を見られたら、
「え~っ、これで提出するの~? もっとがんばりなさいよぉ──。」なんて言われそうだから、黙って見つめてた。

そしたらシノ先生が、僕の登ってきた石段の方にやってきた。ああ、もうダメだなと思ってたら、シノ先生は石段の途中の石垣にもたれて、ちいさなポーチから何かを取りだした。

(………え?)

僕はびっくりした。シノ先生はタバコに火をつけて吸いはじめたんだ。
美人センセのシノ先生が、タバコ吸うなんて思わなかった。

なんかちょっとショックだった。一瞬意識が途切れた。

気がつくとシノ先生は、タバコをくわえて石段にしゃがんでいた。
(先生、『元ヤン』だったのかなぁ──)
なんて思いながら見てて、僕は身体が冷たくなった。

先生の足元の石段に、何かが流れ出してるんだ。

(お、オシッコしてる……シノ先生が、オシッコしてる……)

シノ先生はオシッコをすませると サッと立ち上がり、パンティーを上げて足早にむこうに去って行った。僕はいれ替わるように、シノ先生のいた所まで降りていった。

(あんな美人センセが、野ションするんだ…… すごい所見ちゃった。)

石段にシノ先生のオシッコが、小さな水たまりになって残ってる。僕はそれに顔がうつるほど近づいて見た。

その水たまりに指を突っこもうと手を伸ばして、僕は石垣に目がとまった。

シノ先生が吸ってたタバコが、石垣のすき間に挿しこまれてたんだ。

僕はタバコを抜いてみた。火は消えている。くわえて軽く吸いこんでみると、こげくさい香りが口の中にいっぱいになった。

だけど僕は(これが、これがいまセンセが吸ってたタバコの味なんだ。)と思うと、もっともっと吸いこみたくなった。

僕はタバコをくわえたまま、ズボンの奥からおチンチンをつまみ出した。そしてシノ先生と同じ場所にしゃがむと、オシッコをはじめた。

シノ先生の吸ってたタバコを吸いこみながら、シノ先生のオシッコに僕のオシッコを加えていく。

僕の心の中には、シノ先生の顔にオシッコをかける僕の姿が、リアルに描き出されていた。


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