僕は、射精した事で急激に冷静になっていた。そして、中に出してしまった事を謝った。
『どうして謝るの? だって、もう結婚するんだよ。赤ちゃん欲しいな』
優子は、僕に抱きつきながら甘えた声で言ってくる。僕は、彼女を抱きしめながらも、バカな事をしてしまったなと後悔していた。元彼を煽るような事をしなければ、優子は元彼に会う事もなかったはずだ。
でも、考え方を変えれば、どんな経緯をたどったにせよ、優子が元彼に会ったのは彼女の意思だ。結局、いつかは裏切られる運命だったのかもしれない。僕は信じたい気持ちと、諦めのような気持ちで、感情が上手くコントロール出来なくなりそうだった。
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