…話の続きです。
妻カオルが、飲み会の帰りに、アソコに精子の残り香を付けて帰宅した。
私は動揺と興奮の中、犯す勢いでセックスし、イッキに中出しして果てた。
今カオルは、シャワーを浴びに行っている。
私は射精後の焦燥感の中、この後の事を考えていた。
元々私には、人には言えないような、寝取られ願望があった。
見ず知らずの男に犯される妻を妄想し、自慰に耽ることも日常的であったし、たまに借りるAVも、寝取られやスワップ系がほとんどであった。
女優さんも妻を連想させるような、ショートカットで微乳系を好み、犯され、イカされる妻を妄想しては、男根を握りしめていた。
しかしながら、いざその願望が現実になると、胸が締め付けられる想いがあった。
妻カオルが、長いシャワーから戻って来た。無言のままベッドに入ったが、私が腕枕を差し伸べると、身体を寄せて私の胸に顔をうずめて来た。
私は切り出した。
「…カオル…私は嬉しいよ…カオルがオンナとしての歓びを、もし知ってくれたのなら、嬉しいんだ…」
カオルがグッと顔を押し付けて来た。
続けて私は、自分に寝取られ願望があることを正直に告白した。
単に浮気をしてしまった妻カオルを責めることなく、自分の性的嗜好を満たしながら、夫婦仲も壊さず、反省も、何があったのかの告白も、私は導き出したいと考えた。
カオルが口を開いた。
「‥ごめんなさい‥」以下はカオルが告白した話です。
職場の飲み会という名目であったが、実は同期入社のT君の送別会ということで、二人で飲みに行っていた。
T君は大卒で、妻と同じくこの春から老人介護の仕事に就いたが、急に退職し、実家に帰ることになったという。
同期入社は二人だけで、一回りくらい年齢は違うものの、T君とは仕事仲間として仲良くやっていたらしい。
ただ、半年足らずで仕事を辞めてしまうT君に、あまり周囲は温かくなく、カオルの母性がそうさせたのであろう、二人きりでの送別会になったのだ。
K駅近くの炉端焼き屋で飲んだらしいが、カオルはそれほど酒に強くなく、酔いがあっという間に回り顔が真っ赤になるタイプである。
馴れない酒か、ムリをしたのか、店を出て歩き出すと、酔いと吐き気が、どうにもこうにも具合が悪く、後先考えず、とにかく吐きたい、楽になりたい、落ち着きたいの一心で、駅裏のホテルに入ってしまったという。
次回に続きます。