春になり、姉が勤め始めた。
入社式の日は緊張した様子だった。
朝、姉の部屋の扉をコンコンとノックして開ける。
中から姉の声が聞こえる。
「どうぞ。
」ヲレは少し扉を開けて姉の部屋に顔を覗かせた。
「どうぞ。
」ヲレは少し扉を開けて姉の部屋に顔を覗かせた。
「毒男、なぁに?」身支度を終えていた姉がヲレを見て微笑む。
「姉ちゃん・・・今日から会社だね・・・。
なんかヲレが言うのも変だけど、頑張ってな。
」
なんかヲレが言うのも変だけど、頑張ってな。
」
少し照れくさかったけど、初日で緊張している姉に何か言葉を掛けたかった。
ヲレの言葉を聞いて姉はニコッっと微笑み、ヲレを手招きした。
ドアを後ろ手に閉めて、ヲレは姉に近づいて行った。
近くまで行くと姉が小さな声で囁いた。
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