小学生の太郎は誰もいない家に向かって「行ってきます…」
そう言うと学校へ歩き始めた。
そう言うと学校へ歩き始めた。
桜が舞散る都会の町並みを歩きながら、
太郎は新しい学校でうまくやっていけるか不安でいっぱいだった。
なにせ、その小学校で六 年生の男子は太郎だけだと言うのだ…
太郎はずっと田舎の山奥に暮らしていた。
太郎の通っていた学校は太郎を含め三人しかいなかったのだが
二人いた六年生が卒業して、今年から太郎一人になってしまう事にともなって小学校が閉校してしまったのだ。
太郎の両親は農家なので引っ越す事は出来ないが、
なんとか太郎に小学校に通わせようと都会のマンションに太郎を住ませて学校に通わせる事にした。
しかし、その小学校はもともと女子しかいない小学校で今年から共学になるのだが、
各学年100名近く募集して一年生は集まったのだが途中から女の子だらけの小学生に入ってもいいと生徒は少なく
人が集まらず特に六年生は一人しか集まらなかったのだ。
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