自慢できる話ではないし、悪評は覚悟の上で。
何年か前、当時44歳の私は中堅商社に勤めていた。
部長として配属された先で出会ったのが、総合職採用の真由美(仮名)。
当時29歳の理知的美人で結婚5年目だった。
とにかく有能で、子供が1人いたが産休・育休の影響を感じさせない仕事ぶり。
といってもバリバリのキャリアウーマンという感じではなく、
職場の雰囲気づくりにも心を配る、最も頼りになる部下の一人だった。
最初に会った時から、何か惹かれるものを感じたのは事実だ。
私はどちらかと言えば先陣を切って部署を引っ張るタイプだが、
真由美はそんな私の個性を見抜いて上手にサポートしてくれた。
仕事の合間に交わす会話も呼吸が合うというか、
いつまでも話していたいと思わせる何かがあった。
もちろん、上司からの好感度を上げるのも会社員として必要な素養。
長くサラリーマン生活をしていれば、それくらいは理解できるし、
部下の笑顔にのぼせるほど私も若くはない…少なくとも最初はそう思っていた。
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