うちのお袋が亡くなって、何かと世話をしてくれる近所のおばさんがいたんだ。
おばさんも未亡人で、娘がふたり。
それも中学、高校のときの部活の先輩。
それも中学、高校のときの部活の先輩。
おふくろが亡くなったのが、オレが23のときで来年の就職を決めて間もないころだったし、
弟たちも数年もすれば社会に出る時期だった。
親父は50半ばだったけど、おばさんはきっと親父が好きであれこれ世話を焼いてくれるんだろうと思ってた。
だから再婚話でもあれば素直によい返事をしようと思っていたんだけど、それから7年立っても再婚話はなかった。
たまたま帰省したときにおばさんが来て、梨を置いていった。
ちょうどそのときは僕しかおらず、おばさんに「今晩、飲みにいきません?」と声をかけてみた。
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