なんとかギリギリで入った大学院で一年を過ごし、少し余裕も出た頃、
昔在籍したボーイズリーグの監督から電話があったと、実家の母親が連絡してきた。
「何で?何かあったの?」
「監督さん怪我したみたいよ。手伝ってほしいんじゃない?判らないけど」
俺は年賀状を引っ張り出し、監督の電話番号を調べ連絡を取ってみた
「もしもし町田ですが、あらケイタくん!久しぶり、元気なの?」
俺の初恋の相手、かつ先生の奥さんの、マサミさんの声が聞こえてきた。
マサミさんによると、どうも監督は馬場のように風呂場で滑って、じん帯を
痛めたらしい。
「近くのOBに連絡してるみたいよ、少しでいいから手伝ってくれないかって。
何人かは来てくれるみたいだけど、ホント、皆忙しいのに申し訳なくって」
じゃあ、僕が行かない方がいいですかね?あんまり多すぎてもどうかと思うし、と言うと、マサミさんは
「ケイタくんが来てくれたら、監督すっごく喜ぶと思うよ。一期生の子は
殆ど就職して忙しいみたいだからなかなか来れないみたいだし」
そうですか、とりあえず今週の日曜日に顔出してみます、監督によろしく伝えてください、と電話を切った。
俺が、地元では名門といわれるそのチームに入ってすぐ、その世界ではかなりの
実力者だった前の監督が、飲酒運転で人を撥ねた上に、その事故で死んでしまった。
色々な高校に、色々なコネを持っていた御大の代わりに、OBでコーチをしていた今の監督が就任したが、次々とレギュラーが辞めていって、残ったのは俺を含む一年生5人だけになった。
そこから鬼のような練習が始まり、中三の最後の県大会では全国出場を果たした。
地元の新聞では少し話題になったくらいだ。
だから監督は、俺たちを一期生とよんで、引退してからもずっと気にしてくれていた。
俺や他の一期生が何人かが入った地元の県立高が、夏の大会でベスト4まで残った時は、
俺たち以上に悔しがり、無理矢理チームの夏合宿に参加させノックを受けさせられた。
風呂場ですべるなんて、監督ももう36だし衰えたのかも、と俺は思った。
次の日曜日にグラウンドに顔を出すと、松葉杖を突いた監督が、よお、と嬉しそうな顔をした。
おはようございます!とグラウンドのこらが帽子を脱いで頭を下げる。
サブグラウンドからも、それより少し高い声で、オハヨウゴザイマス!と大声が
聞こえてきた。
「以外に少ないですね。今何人っすか?」
「中学部が18名、小学部が12名。一昨年くらいから思い切って減らした。入団テストを厳しくしてな。責任持って指導するにはこのくらいが限界だな」
ちょうど俺たちが高校を卒業したころ、うちのチームは全国大会でかなり勝ち上がった。もう既にかなりの名門になっていた。
「お前らの代が来てくれると嬉しいな。原点だからな」
と監督は笑い、今日は5人来てくれてるんだが、どうしよう?お前がいるなら中学部の
ピッチャー見てくれるか?と監督は言った。
俺はいえいえ、と手を振り、荷が重いので小学部の練習を手伝わせてもらうことになった。
ブルペンでは三人のピッチャーが投げていた。俺の身長が178だが、あまり変わらないくらいのデカイ奴が一人、年相応の奴がひとり、そして一人小さくて可愛らしい子がいた。
デカイ奴は丁寧に返事はするが、俺を胡散臭そうに見ている。こいつはかなりの自信家らしい。良く知らない奴から教えてもらうのは嫌です、みたいな顔をしていたので、俺はもう一人来ていたOBにそいつと普通の子を任せて、小さい子を教えることにした。
「今何年なの?」
「4年です」
「名前は?」
「ナカヤマシンゴです」
無口だ。目がくりくりしてとても可愛いが、気は強いみたいだ。
何球かストレートを見て、俺は驚いた。上手く言えないが球質がすごく良い。
下半身がしっかりしてる。手首の使い方が柔らかい。リリースポイントが頭の横だ。
俺はつま先を伸ばして、伸び上がるように投げてみたら?とアドバイスをした。
昔背が低かった俺に監督が教えてくれた投げ方だ。
この子はかなりしっかりした下半身なので大丈夫だろう、と俺は思い伸び上がったあと、出来るだけ遠くに左足を踏み出すように言った。
ナカヤマ君は半信半疑だったみたいだが、フォームが固まってくると、周りが驚くような球を投げ始め、くりくりした目で俺を見つめて満面の笑顔で、ありがとうございます、と
頭を下げた。
自分に合わないと思ったら無理にすることはないからね、といいつつも、俺は凄く
嬉しかった。
それから俺は、暇な平日もなるべく練習を手伝うことにした。シンゴ君を特別に贔屓するつもりはなかったが、メニューが終わったあと一目散に俺の方に向かってきて、
もし良かったら見てください、としっかりした敬語でくりくりした目を輝かせながら
俺の前に立つので、つい熱を入れて教えてしまう。
監督に聞いたのだが、体も他の子供たちより格段に小さくて、どうやら4年になって転校してきて言葉も違うし、なかなかチームになじんでいなかったようだが、自信がついたみたいで明るくなった、と俺にお礼を言ってくれた。
「監督は何でシンゴ君を入れたんですか?」
「そうだな、抜群に脚が早かったし、肩もそこそこ強い。それにあれは天性のものだ
ろうが、全身の使い方がいいんだよな。簡単に言ったら運動神経がいいんだろ」
そうですね、と俺はうなづいた。
平日の練習でも、選手のお母さん方はそろいのTシャツを着て、なんやかんや色々熱心に手伝っていた。ただシンゴくんのお母さんは俺が手伝うようになってからも一度も見ることはなかった。
ある練習試合の時、始めてグラウンドにシンゴ君のお母さんが始めてグラウンドに姿を見せた。他のお母さんはすでに固まっていて、少し居辛そうだったが、息子さんが
リリーフで出てきて抑えたり、大きな声を上げたりしている姿を見て、うれしそうな顔を見せていた。
試合が終わり、他のお母さん連中は色々手伝いをしていたが、シンゴ君のお母さんは
勝手がわからないらしく、なかなか輪に入れずに困っていた。
そんなお母さんの手をひっぱって、シンゴ君が俺の前にやってきた。
「お母さん!この人がナガツダコーチだよ、挨拶して!」
お母さんは、本当にありがとうございます。この子すっかりこちらになじめたみたいで、本当になんとお礼を言ったらいいか、といい、何回も頭を下げた。
いえいえ、と俺は赤くなって手を振った。年上の人にこういう言い方は失礼かもしれないが、お母さんは小さくて、とても可愛らしい人だった。目がシンゴ君にそっくりだ。雰囲気は永作博美に良く似ているな、と俺は思った。
「シンゴは帰ってきてからずっとコーチの話ばっかりで」
「いえいえ」
「やっぱり淋しかったんでしょうね、家でもあまり話をしてくれなくなっていて。」
シンゴ君は知らないうちに他の子供たちのところに行って、大声で話していた。
お母さんと話すうちに、色々なことが判った。二年ほど前、シンゴ君の父親は突然勤め先の銀行で倒れて、そのまま意識が戻らず亡くなったこと。今年の春にお母さんの実家に戻ってきたこと。お母さんは平日も働いて、土日はあまり体が丈夫でないシンゴ君のおばあさんの代わりに家事をしなければいけないことなど。
「すぐに戻ってこれば、シンゴももっと早くこちらの小学校になじめたのかも知れないんですが、やはり三回忌まではお墓の近くにいないと、と思いまして」
大変ですね、とまったく気の利かない答えしか俺には出来なかった。
その時、集まってこちらを見ていたお母さん方一人がこちらにやってきて、ナカヤマさんすこしよろしい?と声をかけた。
なにやら不穏な空気を感じた俺は、帽子を取って頭を下げ、この場を去ろうとトンボを掛けることにした。
その日の晩、俺はついシンゴ君のお母さんをネタにしてしまい、終わったあと物凄い自己嫌悪に陥ってしまった。
シンゴ君のお母さんは、それ以来土日に時々顔を見せるようになった。ただ、他のお母さん方とはあまり上手く行っていない雰囲気は残していた。俺は心配だったが、なぜかお母さんは俺と目が合っても軽く会釈するだけで全然話をしてくれない。
俺は少しつまらなかった。
練習を手伝ってばかりの俺に腹をたてたのか、彼女に振られてしまい、かなりブルーな気分で授業を受けていると、ジーパンのポケットで携帯が動いた。
授業中なので無視をしていると、何回も何回もかかってくる。非通知だ。
10回目に携帯が震えた時、俺はたまらず手を揚げて授業を抜け出し、電話に出た。
「ナカヤマさんですか?」
「は?」
「ナカヤマシンゴ君のお父さんですよね?」
「え?」
間違えたの?でもこの番号でしょ?という女の人の声が聞こえる。
「すいません。ナカヤマシンゴ君ご存知ですか?」
はい、知ってますけど、お父さんではありません、と答えると、変ねえとつぶやき、
「どういったお知り合いですか?」と聞かれた。
俺は訳がわからず、野球のコーチですけど、というと、ああ、なるほど、と言い、
「シンゴ君が交通事故にあって、今市民病院にいるんですけど、連絡先を聞いたら
こちらの番号をシンゴ君が教えてくれて、と言った。
俺が連絡して一時間後、真っ青な顔をしたシンゴ君のお母さんがやってきた。
きっちり化粧をしてると、ますます可愛いな、と俺は不謹慎なことを考えてしまった。
目に涙を一杯溜めて、お母さんは俺を見るがなかなか言葉が出ない。
「今MRI受けてます。僕が来た時もしっかり話をしてましたし、頭も打っていないって言ってました。大丈夫ですよ」
と声を掛けたが、お母さんは何も言えない様だ。
突然赤信号で飛び出してきたシンゴ君の自転車に、軽く接触した車の運転手が、何かを言おうとするが、お母さんはソファに座り込んで顔を覆ったまま動かない。
ドアの上のランプが消えて、膝と肘に軽く包帯を巻いたシンゴ君が普通に歩いて出てきた。
「コーチ、お母さんには言わないでっていったじゃん」
シンゴ君が俺に言うやいなや、お母さんはしゃがんでシンゴ君に抱きついた。
その日の晩、シンゴ君のお母さんから電話がかかってきた。
「あの、ナカヤマですけど・・」
あ、どうも、俺はなぜか顔が赤くなった。
お母さんは何度も何度も俺にお礼を言い、近いうちにお会いしてきちんとお礼がいいたい、と繰り返した。
グラウンドでお会いした時でいいですよ、と言っても彼女は別の場所で、と頼み続ける。次の日は夜まで授業があったので、その次の日の夜にあうことになった。
彼女が指定した場所は、なぜかかなり離れた港町だった。俺が指定された喫茶店に行くと、彼女はすでに来ていた。
デパートの袋を俺に渡して、本当にご迷惑をおかけしました。おまけにこんなところで申し訳ありません、と何回も頭を下げた。
しばらく話をしているうちに、色々なことがわかった。
シンゴ君はお母さんの仕事中じゃん、としか言わないが、お父さんが亡くなられたときの
彼女の落ち込み振りを覚えていたらしく、心配させたくなかったみたいです、と辛そうに言った。
俺は小学校4年生が、そんなに気をつかうことに少し驚いた。
「でも、やっぱりあのこも怖かったみたいで、一番好きな人に電話したみたいです。」
俺は嬉しかった。親のすねかじりの院生なのに、それほど信用してくれるなんて、と俺の方が泣きそうになった。
一時間ほど二人で話をした。亡くなったご主人とは職場結婚だったこと。ご主人が勤務中に倒れたこともあって、会社が責任を感じたらしく、こっちの支店で、もう一度採用してくれたこと。短大をでて1年後にご主人が新卒で入ってきて、シンゴ君が出来て早めに早々に退職したので、今になって新しい仕事ばかりで正直困っていること、そして名前はカナエということなど。
ようやくカナエさんに笑顔が出るようになって、俺は思い切って、晩御飯はどうするんですか?と聞いてみた。カナエさんは申し訳なさそうに、まだシンゴが心配なのでなるべく早く帰ろうと思ってるんです。、と言った。
俺は物凄く恥ずかしくなり、そりゃそうですよね、そりゃそうだ、つまらないこと聞いてすいません、と謝った。
途中まで帰る方向が一緒なので、俺が普通に同じ電車に乗るつもりで歩いていると、カナエさんは何故か言いづらそうに、少し買い物をして帰ります、すいません、と言って逆方向に歩いていった。
早く帰りたいって言ったのに買い物?
帰りの電車で俺は色々考えたが、結論として、理由はわからないが嫌われてるんじゃなかろうか、なんで?と腹が立ったり落ち込んだりしていた。
下宿に戻ると再び落ち込んで、早々に寝てしまえ、と思った時、携帯が鳴った。
カナエさんからだった。
「今日は遠くまですいませんでした。」
いえいえ、と俺は答えた。何か彼女は俺に謝ってばかりいるよな。
彼女は少し黙ると、何故待ち合わせの場所を港町にしたのか、一緒に帰らなかったかを
いいづらそうに話し始めた。
俺は少しショックだった。そういう見方もあるのかと思い腹も立った。
どうも他のお母さん連中から、普段あまりこれないのに、あまり親しげに若いコーチと話すのは良くないんじゃないか、みたいなことを言われたらしい。
口ごもるカナエさんに無理矢理聞くと、お母さん方の中には、俺がシンゴ君を贔屓してるように考えている人もいるみたいだ。
ううん・・・正直俺は困ってしまった。
「私がこういうことを話したのは、その、」
「大丈夫です。僕もそれほどバカじゃない、つもりなので」
本当は黙っているべきなんですけど、やっぱり余りにも失礼だったと思って、とカナエさんはまた謝った。
電話を切って、色々難しいなあ、と思ったが、嫌われてないことが判って嬉しかった。やっぱりバカなんじゃないだろうか、と思ってまたカナエさんをネタにしてしまい、
終わったあと落ち込んでしまった。
これはまずい、と思ったが、俺はカナエさんに惚れてしまったようだ。
練習で姿が見えないとがっかりしてしまい、試合で顔が見れると非常に嬉しかった。
目が合っても、カナエさんは軽く頭を下げるだけで、俺は激しく淋しかったが、彼女の立場を考えると、何も言えなかった。よくわからない反動で、今まで苦手だったほかのお母さん連中と良くしゃべるようになった。
ある日の練習が終わると、あるお母さんが話しかけてきた。カモイくんという中学部のエースの母親で、グループの中心になっている人だ。おそらく40くらいだと思うのだが、少し派手な感じで、一般的には美人といえるんじゃないかな、とも思っていた。岩下志麻を若くしたような感じのお母さんだ。
「ナガツダコーチは、・・・で下宿されてるのよね?」
「あ、はい。」
今日は車じゃないの?と聞いてくるので、車検に出してるんです、中古なんで、と答えると、私もあちらのほうに用事があるので、送らせてもらっていい?と聞いてきた。
予想外の言葉に俺は戸惑ったが、彼女は有無をいわさず、少し待っててくださいな、と言うと、一言二言他のお母さんとしゃべり、俺を車に乗せた。
一時間近くかかって、結局カモイさんは俺の下宿まで車をつけた。
俺が車を降りて、お礼を言って入ろうとすると、少しお話があるのと言って、
空になっている俺の駐車場に入れると部屋に入ってきた。
カモイさんは、ジーパンにチームのTシャツ、という格好だが、胸も大きいし、香水の匂いもするので、俺は何か変な気分になってしまった。
「あの・・話って・・」
「そうね、こういう正確なのではっきり言っちゃうけど、ナガツダコーチとナカヤマさんのことを、疑っている人がいるの。私はおかしなこと言わないのって怒ったんだけどね」
俺は顔がすぐに顔が熱くなり、それはナカヤマさんに失礼です、とだけ言った。
変なことまで言ってしまいそうになるからだ。
「でも、自己にあって真っ先に駆けつけるなんて、私は変なことは思わないけど、
おかしいんじゃないって思う人もいるかもしれないでしょ?」
俺は真っ赤になって、自分でも何を言っているのか輪からに暗い混乱しながら否定した。しまいに訳がわからなくなって、
「僕は構いませんけど、ナカヤマさんに失礼じゃないですか。そんなこという方がいるのなら、僕はもう練習に行くのは辞めます」と言ってしまった。
カモイさんは落ち着いて、それは困るわ、うちのリョウジの方も、ナガツダコーチの教え方が一番わかりやすい、って言ってるのよ、と笑った。リョウジ君は弟の方で、小学部の4番を打っている子だ。
「でも、、、」
カモイさんは笑いながら俺の横に座った。香水の匂いがいっそうきつくなった。
「大丈夫よ。もしそんなこという人がいたら、私が責任もって怒りますから。それにナカヤマさんはお仕事してらっしゃるし、ご主人もなくされてるから、チームのお手伝いが中々出来ない、っていうのは私は良くわかってるのよ」
もしかしてこの人は、俺が中山さんのことを好きになってしまったってわかってるんじゃないだろうか。
「でもね、あんまり意識したらすぐにバレるんじゃない?ナカヤマさんにその気がないにしても、結局迷惑するのは彼女じゃないかしら」
俺は黙ってしまった。
カモイさんは何故か俺の膝に手を置き、肩に顔を乗せ、耳元で話し始めた。
なんてこった。俺は何で反応するんだ。昨日珍しく自分でしてないからか?
「ナカヤマさんより仲の良い人がチームにいたらいいんじゃない?若いからどこかで発散したら大丈夫よ、ね?」
カモイさんの手が、ジーパンの上からすっかり反応してる俺のをさすり始めた。
「ナカヤマさんもこのままじゃ色々やりずらいんじゃない?」
はあ、、、それと今置いてる手と何か関係があるのかな?俺は混乱した頭で必死に考えた。でも無駄だった。
俺はカモイさんを抱いて、押し倒した。彼女は笑って、シャワー借りるわね、今日暑かったでしょ?コーチはそのままでいいわよ、と言った。
カーテンをしめて部屋は少し暗くなった。まだバスタオルを巻いたまま、カモイさんはベッドに寝てる俺の脚の間にひざまついて、口元から音を立てていた。
シャワー浴びたのに香水つけるんだな、、
俺はバカなことを考えながら、カモイさんの舌の動きにあわせて変な声を上げた。
カモイさんは口を俺のから一度話して、握った右手をゆっくり動かしながら、
思ったとおり大きいわ、硬いし、と俺の顔を上目遣いでみて、また口をかぶせた。
なさけないことに俺はすぐに限界を迎えた。とめてください、もう、と俺がかすれた声で頼むと、カモイさんは口を離して、横すわりのまま右手のスピードを上げた。
うわ、、と情けない声を上げてしまい、俺は断続的に発射した。俺から出たものが、俺のヘソのあたりに散らばった。何故かカモイさんは嬉しそうだった。
カモイさんは俺の顔をまたいだ。比較的スタイルはいいけど、やはり少し肉はついているようだ。俺は生まれて始めて69の体制になったが、舐める場所が良くわからない。
カモイさんは俺のを咥えながら、俺に丁寧に場所を指定した。何故かそこも香水の匂いがしたが、俺は必死で言われたポイントを舐め続けた。カモイさんの太ももが終えの顔を挟み、段々その力が強くなった。俺の顔はべちゃべちゃになった。
ヘソにくっつきそうになってる俺のを握って、カモイさんはゆっくり俺のほうに向きなおしてゆっくり腰を沈めた。
もう、、すごいじゃない、、
カモイさんは綺麗に書いた眉の辺りを少ししかめて、眉間にしわを寄せたが、すぐに動き始めた。俺は大きくて、まだ少しだけたれかかってる胸を掴んだ。
あの、な、、なまです、、よ、、
「大丈夫」
何が大丈夫かわからないが、俺はそんなことを考える余裕がなかった。正直前の彼女の中よりあったかくて気持ちよかった。彼女とするときは絶対つけていたからかもしれないけど。
カモイさんは俺の胸を撫で回しながら、腰をこすり付けるように動かし続けた。
んん・・・は、、ぐ、、
低いうめき声は正直怖かったが、久しぶりの気持ちよさに俺はまた限界を迎えた。
い、、きま、、す・・。
カモイさんは俺の肩に手を置いて、腰の動きを早めた。ぐう、、とカモイさんがうめくと同時に俺は生まれて始めて中に出した。
またまた有無を言わさず、カモイさんは四つんばいになった。俺はなすがままに
少し肉のついた彼女の腰を掴んで後ろから入れた。クーラーを入れてるのに、俺は背中からおなかから額から汗をかいていた。俺が腰を打ちつけるたびにベッドがギシギシ揺れる。
1回目よりカモイさんの声はさらに大きくなった。彼女の時には考えられない低い声だった。二回目なので比較的長持ちしたが、やっぱり中に出した。
そのまま腹ばいになったカモイさんから俺のを抜いて、横に仰向けになった。
カモイさんはうつぶせの顔だけ俺の方にむけて、どのくらいかかる?と強烈に色っぽい顔と声で聞いてきた。
「え?家までですか?」
「馬鹿ね。あとどれくらいでもう一度できるのって聞いてるの」
わ、わかりません、と俺が答えると、一度シャワーを浴びましょ、とゆっくり立ち上がって、俺の手を引いた。
ユニットバスの明かりをつけないまま、少しドアをあけて一緒にシャワーを浴びた。
恥ずかしいのかな、と俺は考えた。カモイさんは俺のにボディーソープをつけた指を絡ませ、ゆっくり丁寧に洗った。情けないことに、おれのはすぐに回復した。またヘソにつきそうになっている俺のを、カモイさんは俺の胸にキスをしながらゆっくりゆっくり指で洗い続けた。特に括れの部分を丁寧に触っていた。
シャワーで洗い流すと、カモイさんはバスタブにしゃがんで俺を咥えた。
俺は背中を壁につけて立ったまま、さっきより動きが早いカモイさんの舌と唇と、時々タマをさわる指先を、恥ずかしながら楽しんでいた。
しばらく咥えると、なぜかまたバスタオルを巻いてカモイさんはベッドに戻った。
のこのこ突いていった俺はそのまま覆いかぶさった。カモイさんお胸に顔を埋めたり、キスをしたりしながら、俺は腰を振り続けた。俺の腰に巻きついたカモイさんの太もも
の力がつよくなって、肩に爪を食い込ませて、顔をそらせてうめくと、カモイさんは急にぐにゃっとなった。タイミングが悪いのか、俺はまだ終われずにしばらく腰を振り続けて、今度は抜こうとしたが、下から脚をまきつかれて、やっぱり中に出した。
その後かもいさんは、一人で結構長い時間シャワーを浴び、なんでドライヤーないの?といいながら化粧をして帰っていった。俺の携帯の番号と、授業の時間割も聞いていった。
その晩、俺は昼のことをネタにして自分でした。馬鹿じゃなかろうか
長文すいません。一応続きます。3回で終わらせますので我慢してください。
野球と未亡人
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