肝心なところで俺の体に起こった異変[後編]

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肝心なところで俺の体に起こった異変[後編]
気付いたときには、俺と香は膝立ちで不器用に抱き合っていた。

俺は正直かなり興奮していた。

だが、この先どう持っていっていいか分からない。

でもチンコはもうビンビンだ。

気付かれないように少し腰は引き気味。

「なあ、香。しよっか」

「ん・・・でも・・・」

「な、な、いいじゃん。俺、香のこと好きだし」

「・・・でも、久恵に悪いよ・・・」

「言う。久恵には俺からちゃんと言う。だから、香・・・」

久恵にこんなこと言えるだろうか。

久恵と別れて、香と付き合う度胸なんて俺にあるわけがない。

だが、この場はやりたい勢いでこう言ってしまった。

もう香とやりたくてやりたくて我慢が出来ない。

久恵、浮気、避妊、今後、とか頭をよぎるが、体はもう止まらない。

後先の事などどーでもいい。

何とかなる。

とりあえず今、香とやりたい!

「ダメ。久恵には言っちゃダメ。・・・とりあえず内緒にしよ。ね」

香なりの久恵と俺に対する葛藤があるのだろうが、俺は今やれればどうでもいい。

適当に頷いた。

そして少々乱暴に香をその場に押し倒し、震える手で香の制服のボタンに手をかけた。

香は目を瞑り横を向いて為すがままにされている。

しかし俺も手が震えてなかなかうまくボタンを外せない。

ヤケをおこしブラウスを引きちぎりそうになった。

「ちょ・・・ちょっと無茶しないでよ。もー。自分で脱ぐよ・・・。◯◯も・・・脱ぐんだよ」

香は上半身を起こし言った。

「あ・・・ああ」と、俺はそのまま上着を脱ごうとしたら、「こっち見ないで!向こう向いて脱いでよ!」と怒られた。

これから裸で抱き合おうというのに、いいじゃないか。

俺は後ろを向いて上着とズボンを脱いで、パンツ一丁になった。

ちらっと香の方を見ると、香も後ろを向いている。

スカートを下ろし、ブラウスのボタンを外しているようだ。

俺はドキっとしてすぐ目を逸らした。

しばらくすると・・・。

「こっち見ていいよ」

振り向くと、白いブラとパンティだけの香がそこに立っていた。

「ね、恥ずかしいよ。カーテン閉めてよ」

俺は慌ててカーテンを閉めた。

部屋は暗くなったが、多少の日の光がもれている。

俺はまじまじと香を見た。

「恥ずかしいよ・・・」

香はそう言い、もじもじと手で体を隠す。

俺は香をそっと抱き、ゆっくりとベッドに寝かせた。

俺は余裕あるように見せかけていたが、実はかなりテンパっていた。

こういう時は女の方が度胸ある。

香はもう落ち着いているようだ。

「ねえ、私、初めてなんだよ・・・」

香は積極的だし、もしかしてもう体験しているのではと思っていた。

実際、「たぶんあいつ処女じゃないよ」などと友人たちも言っていた。

俺はこの香の告白に嬉しさのあまり、つい、「香!」と叫んで、強く抱き締め、「お、俺も初めてだ」と、今思うと間抜けな事を言った。

「知ってるよ~」

香は意地悪っぽく、俺の耳元で小声で囁いた。

俺は我慢できず、そのままハァハァ言いながら、股間を香に押し付けブラの上から香の胸を揉む。

初めて手で触れる女の子の胸。

さっき背中で感じた以上に弾力がある。

「・・・ん・・・んん・・・」

香も小さく声をあげた。

俺はますます興奮してきた。

そして香を横にして背中に手をまわし、かっこつけて片手でブラを外そうとした。

が、上手く外れない。

またもや焦ってヤケをおこし無理に外そうとすると・・・。

「痛いってば・・・。優しくしてよ」

「あ、ごめん」

俺は香の上半身を起こし、背中を覗き込むようにして両手でブラのホックを外した。

香は両手で外れかかったブラを胸の辺りで抑えていた。

俺は胸が見たくてその手をどかそうとした。

しかし香はニヤニヤしてなかなか胸を隠した腕をどかそうとはしない。

俺もムキになり力を入れて強引に香の腕を外そうとする。

「いや~」

香は笑いながら体を避けた。

いっぱいいっぱいの俺は、かなり本気だ。

香はそんな俺をからかうかのように、ベッドの上を逃げ回る。

お互いもつれ合って、じゃれているようになった。

そして香も観念したのか、やっとのこと腕を下ろした。

俺はゆっくりブラを取った。

そこには香の膨らんだ胸があった。

結構大きくて形がいい。

先っちょにはピンクの小さい可愛い乳首がついていた。

「香!」

俺はそう言って激しく乳を揉みながら、乳首にしゃぶりついた。

「ちょ・・・ちょっとくすぐったいよ・・・痛っ・・・ぅあ・・・んんん・・・」

香はくねくね体をよじらせながら、今までに聞いた事のない声をあげた。

香のおっぱい。

いつもオナニーしながら想像していた。

それが今、目の前にあって、俺が弄んでいる。

ああ・・・。

と、次の瞬間、俺の体に異変が起こった。

「ううっ・・・」

ぞくぞくっとしたものが背筋を走ったと同時に、頭が真っ白になった。

そう、興奮が絶頂に達してしまったのだ。

情けない事に、香に押し付けていた股間が耐え切れず、イッてしまった。

アッと俺は腰を浮かしたが、もう遅い。

びくんびくんとチンコが脈打ってるのが分かる。

はぁぁ~。

パンツの中で果てるなんて・・・。

俺は腰を浮かせた状態で動きが止まってしまった。

香はそんな俺を不審そうに俺を見て、「どうしたの??」と聞いてきたが、すぐに何が起こったか悟ったんだろう。

「ちょ・・・ちょっと、あんた・・・まさか・・・」

そう言うとベッドからぴょんと飛んで離れ、ブラを付け直し、慌てて制服を着始めた。

「いや、香・・・これは・・・その・・・」

俺は言い訳をしようとするが、どうにもならない。

パンツの中がベトベトで動けない。

ベッドの上でパンツ一丁のまま俺は、服を着る香を見ているしかなかった。

香は一切こっちを見ようとせず、無言で素早く制服を着終え、かばんを持って、ぴゅーっと部屋から出て行ってしまった。

たんたんたんと階段を降りる音が遠ざかる。

俺はベッドの上で情けないカッコウのまま、ふ~と溜息をついて俯いた。

そしてティッシュをたぐり寄せ、恨めしそうにチンコを拭いたのだった。

両親が帰ってくるまでにパンツも洗っとかなきゃ・・・。

翌日、俺は学校で香に会わす顔がない。

香だけじゃない。

久恵にも会わす顔がない。

だが、幸い久恵は今日も休みのようだ。

俺は香と会わないように一日を過ごした。

下校時間、逃げるように教室を出て、自転車置き場へ行くと、そこにはすでに香が立っていた。

「う・・・うわ・・・」

俺は思わず逃げ出そうとしたが、香に襟首を掴まれた。

「待ちなさいって!」

そして香は俺の耳元に口を近づけこう言った。

「昨日は二人ともどうかしてたのよ。昨日のあれは無かった事。いいわね。久恵にも誰にも絶対言っちゃダメよ。言ったら私だけでなく、あんたも破滅するわよ。分かるでしょ?」

「は、はい」

そしてしばらく間を空けニヤリと笑いながら・・・。

「分かればヨロシイ。・・・ソーロー君」

「昨日の事は無かった事なんだから、ソーローってのも無かった事だろ」

「くっくっく。そうね。まあ、いいわ。ほら、これ」

と、プリントを手渡してきた。

「これ、一人で久恵の家に行って渡してきなさい」

「一人で?」

「一人で!」

「はい・・・」

俺は自転車を猛烈にこいで一人で久恵の家に行った。

この日はパジャマの久恵と結構喋った。

俺はいつも以上に多弁になった。

久恵も家だからリラックスしていたのか、珍しく会話が途切れなかった。

俺の方が聞き役にまわる事も多かった。

久恵はもうほとんど回復していたし、つい長居をしてしまった。

帰り道ふと、(昨日そういえば香とキスしなかったな)と思い出した。

久恵に対する罪悪感みたいなのが俺の中にあったのだろうか。

それから何事もなかったように毎日が続いた。

いつものように三人で下校した。

女は肝が据わっている。

香は普段と全く変わらなく俺に話し掛けてくる。

態度に出して久恵に気付かれるのを、香なりに恐れたのだろう。

一方ヘタレの俺はあの日以来、まともに香の顔を見れなくなっていた。

そのせいか、久恵に話し掛ける回数が増えた。

そのうち香に彼氏が出来て、俺と久恵が二人で帰るようになった頃には、久恵とは打ち解けて何でも喋れる仲になっていました。

おしまいです。

ソーローでスマン!

本来なら久恵と初体験とか書ければよかったんだけど。

その後、久恵とは何度かやれそうなチャンスがあった。

だけど俺は香とのこの事がトラウマになってて・・・。

つまり、また挿入前にイッてしまうんじゃないかと、そう考えると怖くて出来なかったんだよ~。

結局大学になるまで久恵とはやれなかったんです。

だから高校時代のエッチな思い出はこれくらいなのです・・・。

香はしっかり高校時代に処女喪失してましたが。

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