当時、付き合って一年になる、恵美という彼女がいた。
彼女とはまだ普通のキスしかしたことはなかった。
もちろん、俺は正直ヤりたかった。
けど、生徒会副会長という身分上、ある程度理性ある行動を心がけていた。
正月だった。
恵美は父親の実家へ帰った。
一週間くらいだったろうか。
その間も、夜に電話して密に連絡をとっていた。
ある日、いつものように恵美と電話をしていた。
冬休みの宿題の事、恵美の従姉妹の事、他愛もない話だ。
そして俺は、特に意味もなく「帰ってくるの、8日だっけ?」と恵美に聞いた。
恵美「いや、7日だよ」
俺「帰ってくるの一日早まったの?」
恵美「8日、午前から部活あるから、恵美だけ早く帰ってくるの」
・・・ちょっと気になって。
俺「7日は何時頃に帰ってくるの?」
恵美「16時くらい、かな?」
(ん?16時から、次の日の朝まで恵美は家で一人?)
なるほど。
そこで俺はこう言い返した。
「7日、恵美が帰ってきてから、恵美ん家に遊びに行っていい?」
恵美は二つ返事で、「いいよ!」と言ってくれた。
俺はドキドキした。
早く7日が来ないかと。
家に行ってやることは一つだ。
7日になった。