知らぬは亭主ばかりなり
若かりし頃、友人の引き合わせで、地元では大手病院の職員達と知り合いました。
その中でも数人と親しくなり、一緒に食事やドライブに出掛けるようになりました。
彼女達の年齢は10台後半から20台半ば、容姿的にも不快感のない女性達でした。
暫くした頃、縁あってその中の一人、S美と個人的な付き合いが始まりました。
後で知ったことですが、出逢った頃彼女達はほぼ全員性体験経験者であり、私の愛しいS美も例外ではありませんでした。
S美と親しくなると時期を同じく、S美の生理が顔を見せなくなりました。
S美は孕みやすい体質のようで、これを機にS美は私の妻になりました。
その後年月が流れたが、地元に残る妻と過去を共有する仲間達とは以前と変わらず交流が続いていました。
ある時、彼女達の会話を盗み聞く機会がありました。
その話の内容は彼女達各自が過去に経験した堕胎体験でした。
そしてそれが今でも彼女達の夫には秘密になっていることでした。
思い起こせばS美が私と知り合う以前、他の男性器を生でS美の体内に迎え入れていたことをS美自信から聞かされていました。
同時に数人の男性精子が、S美の体内に注がれた可能性が否定できないとS美から言われていました。
この時、S美はそれ以上のことは口に出しませんでした。
彼女達の秘話を盗み聞いてから暫く経った頃、妻達HサークルメンバーでもあったK子と私が二人だけで出会う機会がありました。
車中で会話の様子を窺いながら、私はK子にS美の堕胎疑惑を切り出しました。
突然の突拍子のない私からの問い掛けに、K子も少し戸惑った様子で「それはないと思う」と返してきました。
実のところ、K子と私は過去にお互いの体温を感じ合う関係に結ばれた仲でした。
私にとって元彼女でもあったK子は、直ぐに私の心情を察してくれました。
K子から「あの頃は何時も一緒にいたわけでないし、S美にも色々な人生が有ったと思うよ」と私の疑惑の問い掛けを否定しませんでした。
具体的な説明を求めるとK子は「ハッキリは知らないけど思い当たる節は有った」「有った(堕胎)としても誰(相手の男)だか知らない」と教えてくれました。
S美から聞かされていた話とK子の証言から推測したところ、当時病院に医師として勤務していた一人の男性が図星のようでした。
おそらくこの男性が、私の愛妻S美の繁殖機能を一番最初に試した男性として九分九厘間違いなさそうでした。
多くの家庭で夫だけが知らされていない、決して消すことの出来ない屈辱的な過去の事実なんでしょうね。
知らぬは亭主ばかりなり
公開日:
| 元記事サイト:私たちのエッチな体験談
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