父母の営み  1

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父母の営み  1

父母の夜の営みに気づいたのはいつ頃か?小学校の頃は朝起きると、父親が母親の隣で寝ているのに気づく事があって???だったが、それが夫婦の営みに関係してると気がつくのは、中一になってからであった。例えば、朝早く起きる母親が着替えるのを床の中から見ていると、寝間着の下に何も付けていなかったり、父の隣から起きてきたときがそうであったり、それが伏線になって私の中でなんでだ??の疑問符が広がっていったような気がする。そのうちに私は親の隣の部屋で一人寝起きするようになった。それから何日かしての夜、母親のはずんだような声が眠りにつこうとした私の耳に聞こえた。「あなた、やる?」父の返事は聞こえなかったが、私は直感的にどきっとして母親の言わんとする事を了解してしまった。ふすま一枚隔てただけだから、がさごそと重なり合う気配やフフーン、へへ、ハアーッ、チューバッ、ヒソヒソ、チュッ、
チュッの言葉にならない気配は筒抜けに聞こえてきた。もう心臓がドキドキしてからだがこわばってしまった。そのうちに母親がうなされたようなため息を漏らし始め、イイそこ、いいよ、の声がはっきり聞こえ始め、おとうさん、もっとゆっくり、とか、ささやきが聞こえ始めたら、
ミシミシ、が聞こえ始め、そのうちにふたりが激しく運動する気配がしたかと思うと「いい、いって、私いきそうよ」と蚊のなくような母親の声がした、と同時に臆面もなくミシミシグラグラ、ハッハッ、ミッシミッシ、隠しようもない気配がしたきり静寂が訪れた。
しばらくして、母親が手洗いに立つ気配がした。初めて男と女のやる秘事に遭遇した私は朝まで眠れなかった。怒濤のような響きとむつみ合う囁きに我を忘れ、硬く硬く勃起したものを上向いたまま、今起こったことを追体験しながら、熱い精液を懸けふとんにぶちまけてしまっていた。それから、なんとか、声や気配だけでなく、おとことおんなのむつみ合う場面を見たいと思い続けるようになった。何せ、その頃は、マスコミにアソコの秘部どころか、オッパイすら載っていず、大人の入り口に立った中学生の好奇心を満たすものは夜中の父母のそれしかなかったのだから。


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