和紗「あ、おかえりお姉ちゃん!お風呂沸いてるよ?それとも先にご飯食べる?」
バイトを終えて帰宅した午後9時、法事で母方の実家へ帰った両親の代わりに、近所に住む幼馴染の子が迎えてくれた。
両親も昔から私をお姉ちゃんと慕って仲の良かった和紗を信用していて、出かける際には合鍵を渡していたぐらいだ。
私「じゃあ先にお風呂でー」
和紗「冷めちゃうといけないからまだ沸かしてないの。
15分ぐらい待ってね」
15分ぐらい待ってね」
私「はーい」
お風呂場に向かう和紗。
本当に良い子だなぁ。
お風呂から上がってリビングに行くと、エプロン姿の和紗が食器を並べていた。
和紗「あ、ご飯できてるよ」
私「この匂いはカレーだね?和紗のカレー楽しみだなー」
和紗「普通のカレーだよ?そんなに期待するようなものじゃないんだけど・・・」
食卓に二人分のカレーとサラダが並ぶ。
私「いただきます」」
和紗「どお?美味しい?」
私「うん!これならいつでもお嫁に行けるよ」
和紗「お、お嫁だなんて・・・お姉ちゃん、もらってくれる?」
あはは、可愛い。
私「もちろん!おいでー!」
両腕を広げて待ってみる。
和紗「あ、えぁ・・・」
和紗が真っ赤になってあたふたしてる。
私「ちょっ、本気で照れないでよ・・・」
私のが恥ずかしくなるじゃん。
私「ごちそうさま!洗い物してくるね!」
洗い物を口実にこの変な空気からから逃げ出そう。
和紗「あ!冷蔵庫にお姉ちゃんの大好きなプリンあるから、それ食べてからにしようよ。
今持ってくるね!」
今持ってくるね!」
私「うん・・・そうだね。
ありがと」
ありがと」
作戦失敗。
数分して、和紗がコーヒーとプリンを持ってきた。