大抵の女より美人で、仕事も出来ると自負しています。
かつての私は、道行く人や職場の同僚から受ける嫉妬や羨望の眼差しに快感を感じ、見下した態度をとるイヤな女でした。
こんな私を変えてくれたのは、ある男たちです。
今年の6月、涼しい日の出来事でした。
仕事を早く切り上げたその日の夕方、私はある喫茶店に立ち寄りました。
ふと気付くと、向かいのテーブルには談笑するふりをしながら私に見惚れている3人組の男たち。
金髪にピアス、チャラチャラした金属の安物アクセサリー。
私が最も嫌悪するタイプの人間でした。
ただし、その場に居た他のどの女でもなく、私に釘付けになるその男たちは見る目がある。
そう思った私は挨拶代わりに脚を組み、これみよがしに自慢の美脚を披露しました。
案の定、男たちの視線は下に向かいます。
(やっぱり私を見てたんだ)
私は満足して店を後にしました。
「ねぇねぇ」
振り返ると喫茶店の男たちです。
「今夜ヒマ?飲み行かない?」
(アンタらの誘いに乗るわけないじゃん)
そう思いながらも、男を満足させることはイイ女の務めだと考え、寛大な私は誘いに乗ることにしました。