俺は自転車通学、やつは徒歩通学。
帰りがけにちょろっと寄って返せば済むと思ったんだ。
で、家まで行って、ピンポンを押した。
ピンポーン。
そしたら奥から、「はーい、おかえりー」という若い女の声がして、玄関の鍵をがちゃがちゃと開け始めた。
俺はびっくりした。
なぜなら、やつの家は磨りガラスが全面にはまっている和風の引き戸で、中が薄っすら見えるんだが、どうみても鍵を開けている女はバスタオル一枚だったからだ。
鍵を開け終わった女は、そのままパタパタと奥へ引っ込んで行った。
俺はどうしたらいいのかわからず、そのまま戸の前にたたずんでいた。
開けたらまずいと思ったんだ。
セミの鳴き声がする中、数十秒だろうか・・・そのまま立ち尽くしていると、「開けたよー?」という声とともに女が戻ってきて・・・戸を開けた。
ガラガラ・・・。
(!)
案の定、バスタオル一枚の少女だった。
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