それも会社の出張中で海外だった。
残された奥さん38歳と子供8歳は急に駆けつけることが出来ず、
無言の帰宅だった。
俺は毎月の命日に親友の仏壇に手を合わせ親子の様子を見に行っている。
1周忌が過ぎた頃、奥さんが、
「1周忌のとき、主人の会社の人がたくさん来てくださったのよ。
そのとき耳にしたんだけれど、
主人ね現地の未亡人のお宅のベッドで心臓の発作が来たみたいなの。
救急車が来たとき、主人はもうすでに亡くなっていて、裸だったそうなの。
未亡人の人が発作が起こってすぐに救急車を呼んでくれたら助かったみたいだけれど、
世間体を気にして呼んだのが1時間も経った頃だったらしいわ。
自業自得よね。
」
自業自得よね。
」
と言った。
俺は急に奥さんが愛おしくなり、体を引き寄せて抱きしめた。
奥さんが抵抗するかなと思ったが、
「子供が2階で寝ているの。
優しく抱いて、、、」
優しく抱いて、、、」
そう言って俺に体を預けてきた。
親友の奥さんを抱く、
親友が生きているときはそんなこと思ってもしなかったが、
やはり人妻、未亡人はいいものだ。
スリムな体、白い肌、
こんな奥さんをほったらかして逝ってしまったお前(親友)は馬鹿な奴だ。