24歳の時に夫(29)と知り合い結婚、夫の実家で暮らしていたんです。
結婚後、直ぐに長男を出産し私は会社を辞めたんです。
そんな時、義父が病気で他界(64歳)し義母(61歳)との4人暮らしが始まったんです。
義母も子育てを手伝ってくれたり、家事も押し付ける事も無く、いい関係にありました。
そんな生活が6年程経ち、私は30歳を迎えようとした時でした。
中学時代の友人から、同級会の連絡が来たんです。
義母に話をすると、
”いいんじゃない!行って来たら。
子供は私が面倒見ているから”
と言う事になり、15年ぶりの再会を楽しみにしていたんです。
田舎の学校で、同級生と言っても35人程の小さな学校です。
当日、私は薄紫色のワンピースに白いカーディガンを羽織り、慣れないヒールの高い靴を履いて家族に見送られ出かけました。
電車で3駅程乗った所に地元の集落があり、駅から歩いて15分の場所に会場(小さなスナック)があったんです。
久しぶりに訪れる地元の商店街は、昔と変わらない風景です。
店に入ると、既に20人位集まっていて盛り上がっていました。
「しおり!こっち・こっち」
手招きしていたのは、中学時代に仲良しだったレイナだったんです。
「久しぶり!みんな元気だった?」
「しおりこそ変わらない?何か凄く綺麗になって・・・」
「そんな事無いわ!みんなも元気そうね」
結局35人中26人が出席し、9人は遠くに行った人や仕事で都合が付かない人、中には海外で頑張っている人もいました。
始めはみんなぎこちない感じもあったのに、いつの間にか昔話に大盛り上がりです。
気づけば3時間も過ぎていて、中には仕事だの家事だので帰る人もいました。
そんな中、料理やお酒を運ぶリナの姿があったんです。
この会場のスナックはリナの実家で、母親が経営している店でした。
「リナもこっちで休んだら・・・」
「ん~、一応商売だからね」
「じゃ、私が一時変わってあげるわ」
リナとは中学時代同じ部活で、ライバル的存在でした。
(仲は良かったんですよ)リナに代わってカウンターの仕事をしていると
「しおり!凄っげ~綺麗になったな?しかも色っぽいし」
「もう!お世辞も上手になったのね」
「何!将太、しおりに一目惚れ?」
「馬鹿な事言うなよ!そうじゃないけど・・・」
「でもさぁ!本当しおり綺麗だし、胸も大きくなったわよね?サイズ幾つ?」
「え~恥ずかしいじゃない・・・秘密よ」
「昔から大きかったけど、益々大きくなって・・・羨ましいわ」
「ん~子供出来てから2サイズも大きくなったから」
「昔は幾つだったけ?」
「前はFかなぁ」
「じゃ、今はHカップだ!」
「もう!ばれちゃったじゃない」
酒の酔いもあって、そんな話で盛り上がったりしていると夕方6時を迎えていました。
気づけば10人程になっていて、女性は3人になっていたんです。
私は、義母が子供の面倒を見てくれているし、
”遅くなっても大丈夫だからゆっくり楽しんで来な”
と言われていたので、時間は気にしていませんでした。
女性陣3人で酒を飲みながら話をしていると、リナが
”ねぇ!しおり店で働けない?”
と聞いて来たんです。
「急に言われても・・・どうして?」
「私、今1人でこの店やってるの?母親が体調崩してね・・・」
「そうなんだ!大変ね」
「ん~でも私1人じゃ、やっぱり手が回らなくて・・・お客さんに迷惑掛ける事もあるんだ」
「地元の人達が気を使って飲みに来てくれても、サービス不足って感じ」
「そうか?リナ頑張ってるんだね」
「しおりみたいに綺麗な店員だったらみんな喜んで来るんじゃないかなぁ・・・」
「それは大袈裟!でも・・・子供も小さいからなぁ」
「専業主婦なんでしょ!お義母さんだって見てくれるんでしょ、毎日じゃなくっていいの」
「しおり・・・ちょっと手伝ってあげたら・・・私は仕事あるから手伝えないけど・・・」
「お金はちゃんと払うし、電車賃も出すわ」
「お義母さんや夫に相談しないと・・・」