今も懐かしい思い出話。
中学の同級生だった祥子は、その当時から制服の上に盛り上がった胸の形がはっきり分かるほどの巨乳で、今なら下手をするとアイドルになれたかも知れない容姿をしていましたが、いかんせんオレの時代は巨乳の女性に対して『乳がでかい女は頭が悪い』といった評価くらいしかなく、また彼女も諺(?)通り、あまり頭が良くなかったので、男子生徒からは全くと言って良いほど人気がありませんでした。
それでもオレとはなぜか気が合い、お互い別々の高校や大学に進んでも、春休みや夏休みに帰郷する度に電話をし合って、一緒にドライブしたり、飯を食ったりする仲でした。
オレ自身は祥子が何となくこっちに気があるのでは?と感づいていましたが、今さら気持ちを確かめるのも恥ずかしく、且つ『頭の悪い女には捕まりたくない』という潜在的な恐怖心もあったため、一線を越えることなく、通常の友達感覚で微妙になりつつあったバランスを保っていました。
しかしその微妙なバランスも、とうとう一本の電話で崩れる日が来ました。
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