叔母との体験談。
叔母は小柄で痩せ型の、近所で評判の美人だった。
叔母は小柄で痩せ型の、近所で評判の美人だった。
いつも笑顔の優しい叔母だった。
私が小さい頃から、我が子のように可愛がってくれた。
母よりも大好きな叔母だった。
しかし、私が我が家を離れて東京の大学に入学して、2年目の春に不幸は訪れた。
叔母のご主人が仕事中の事故で急死した。
私は母から知らせを聞いて、急いで実家に駆けつけた。
アルバイトばかりの生活で、実家に帰るのは2年ぶりだった。
葬議場の棺の前に愁傷しきった叔母の姿があった。
叔母の笑顔しか記憶になかった私には、悲しみに暮れるその姿に涙が溢れて止まらなかった。
少しでも叔母の悲しみを和らげることが出来るなら、何でもしようと本気で思った。
葬儀も無事終わり、数週間が経った。
叔母に子供はいなかった。
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