思い出話など。
当時まだ16だったオレは、生まれてこの方女という生き物と付き合ったことすらなく、当然のように童貞だった。
ツレの中には、恵まれた奴なんかもいて、さっさとそんなものとはおさらばしちゃった話を聞かされたりすると、まぁやりたい盛りな上にガキ特有の見栄なんかもあって、もう我慢ができなくなる。
そんなとき、バイト先の先輩から”新地”の話を聞かされた。
”新地”てのは知ってる人もいるだろうけど、大阪だとまだちらほら残っている昔遊郭だった所だ。
ちょんの間、なんて言い方もある。
ちょんの間、なんて言い方もある。
有名どころだと、飛田とか信太山新地なんてのがあるけど、当時10個上の先輩が足繁く通っていたのは滝井新地ってとこ。
あのダイエーが一号店を出した千林ってとこの近所にある。
夜になると、やり手婆ぁが街頭に立って、客引きをするわけだ。
夜になると、やり手婆ぁが街頭に立って、客引きをするわけだ。
当然、上にあげた有名どころと違って、寂れたちょんの間なんで、きれいどころはまずいない。
下手すりゃ、やり手婆ぁがそのままお相手になるなんて不幸だって待ち受けていることすらあるらしい。
下手すりゃ、やり手婆ぁがそのままお相手になるなんて不幸だって待ち受けていることすらあるらしい。
そんなとこなんで、普通若い奴はまず行かない。
客層はほぼ、客待ちタクシーの運ちゃんとか、要はおっさんが相手なわけ。
客層はほぼ、客待ちタクシーの運ちゃんとか、要はおっさんが相手なわけ。
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