高校2年の夏休みの出来事。
我が部は普段休みが1日もなく厳しいことで有名だったが、
その夏休みだけはたった一日だけ部活が休みの日があった。
なんでもその日は教師の研修会があるとかで、
学校には職員が誰一人来ないので、
生徒は登校禁止になったのだ。
部員たちは予期せぬ休日に大喜びで、
みんなそれぞれ家族旅行に行ったり友達と遊びに行ったりと、
その日は存分に羽を伸ばす予定のようだった。
しかし俺は違った。
俺はその当時がぜん練習に燃えていて、
練習を一日たりとも休みたくはなかったし、
練習しないことなど有り得なかった。
だから俺はその日練習がないと聞いた時、
正直かなりテンションが下がったのだった。
がしかしよくよく考えて見れば・・・
これは逆にチャンスかもしれない、と思った。
続きを読む