俺が二十歳の頃の話。
デザイン学校を卒業して、一年ブラブラし、ある会社に就職した。
デザイン学校を卒業して、一年ブラブラし、ある会社に就職した。
企画物のグッズや小物の制作会社で、オープニングスタッフを募集してるとか何とか。
そこで面接して、あっさり決まった。
20~23歳くらいの同じような歳の連中が集まった。
20~23歳くらいの同じような歳の連中が集まった。
俺を入れて男三人、女三人の六人だった。
だが、その会社の社長というのがいい加減なオッサンで、
だが、その会社の社長というのがいい加減なオッサンで、
口だけは景気のいいことをいうが内情は、会社としてはさっぱりだった。
売り上げなんかほとんどなく、もともと親の金で道楽で始めたような会社だったらしい。
そんなところだったから、仲間意識が強かったのかも知れない。
俺たち六人は、すごく仲がよく、しょっちゅう飲みに行ったりしていた。
すぐ嫌気がさして、まず二人が半年経たずに辞め、俺を含めた残った四人も、年末のどさくさに紛れて一気に辞めた。
その後も集まって飲みに行ったりしていたんだが、いくら仲がよくても会社を辞めてしまえば、長くは続かない。
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