目覚めた時、僕の身体は変わっていた。
そもそも、人間じゃなくなっていた。
剣。
しかも大剣である。
一般人が振り回そうとしたら肩を外してもおかしくない代物だ。
何故剣になってしまったのかはわからない。
妖精の悪戯か、はたまた質の悪い悪魔に目を付けられたか。
戻る当てなどひとつたりとて存在せず、今日も今日とて、敵を斬るだけである。
僕の剣としての特性は2つ。
ひとつは、非常識なまでに頑丈だということ。
今まで様々なものを斬ってきたにも関わらず、刃こぼれひとつしていない。
もうひとつは、使用者の身体を操れるということ。
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