辛いものを食べた中2の妹に、父親が水と間違って渡したコップの中身がはじまりだった。
辛いのが大嫌いな妹は父親からもらったコップの中身を辛さをまぎらわすために一気に飲み干した。
「変な味するぅ……」と妹がいい、それが水割りの焼酎ということに気づいた母親にどつかれる父親。
妹の様子が変化しはじめたのは、水割り焼酎を飲んで30分くらいたったころだと思う。
いつもは22時に寝る妹が、それより早い時間に「ねむい~」と言ってアルコールで赤くなった顔のまんま部屋に行った。
それから少したって僕も眠くなったので両親におやすみと言って部屋に行くことにした。
僕と妹の部屋は摺りガラスの戸一枚で区切られて隣合っている。
その妹の部屋から光がもれていた。
たまに明かりをつけっぱなしで寝るときがあるので、またかと思って僕は注意しようと戸を開けた。
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たまに明かりをつけっぱなしで寝るときがあるので、またかと思って僕は注意しようと戸を開けた。