「恋愛模様
それは俺が大学4年生の夏の夜のことだった。
莉奈が白く細い指でインターフォンを鳴らす。俺の友人、武藤の部屋の前だ。駅から徒歩10分、しかし夜でも蒸し暑い真夏のことで、莉奈はうっすらと汗ばんだシャツをハタハタさせて待つ。やがてインターフォン越しに武藤の低い声が聞こえる。「はーい、ちょっと待ってね」
莉奈は俺の彼女だった。3年生のときにミスキャンパスに選ばれたほど可愛く、しかもファッションセンスも抜群。その日も、涼しげな白いカットソーにパステルカラーの花柄のスカートに鮮やかな色のパンプスを合わせてまるで雑誌のモデルみたいだ。というか昔から読者モデルの経験もあり、ミスキャンパスになった後は芸能事務所からも何件かスカウトがあったらしい。
俺自身だって中の上くらいだと自負していたが、それでも釣り合わないのかなと思うことがよくあった。
「お、莉奈ちゃん、入って入って」
ドアを開けた武藤が莉奈を迎え入れる。武藤は俺と莉奈と同じテニスサークルに所属していた。一年生の時からの友人だ。高校まではバレーボールをしていたらしく、背が高く体格が良い。
「おじゃましまーす」
「どうぞどうぞ。今日、超暑いね」
武藤はそう言いながら、莉奈がパンプスを脱ぐのをじっとりとした目つきで見つめる。透け感のある淡色のフットカバーから莉奈の足指の形を見て取って武藤は唾を飲み込んだ。
足首に巻かれた、ネックレスと揃いのピンクゴールドのアンクレットを武藤は凝視した。
玄関先に上がりながら「海斗はまだ来てない?」と莉奈が俺のことを尋ねる。
「うん、まだ。お茶でも飲んで少し待とう」
「まあ座って」と武藤はローテーブルとベッドの間のラグを勧めた。黒いラグは掃除が行き届いている。
「うん、ありがと」莉奈はスカートを押さえながら腰を下ろす。「今日、ほんと暑いねー」
「ごめんな、エアコンの調子が悪くてさ…。いま冷たいもん出すから。テレビでも見てて」
武藤はリモコンでテレビのスイッチを入れる。静かな部屋にバラエティの歓声が生まれた。
莉奈はハンカチで首筋の汗を拭いながら、スマホをいじり始めた。
武藤はローテーブルにお茶を置くと、莉奈の隣にどっかと座った。距離がやや近いが、並んでテレビを見る体勢と思えばそれほどおかしくもなかった。
二人はそのままテレビを見ながら、他愛ない話をしたり、テレビのタレントにツッコミをいれたりして20分ほど過ごした。
莉奈が腕時計を見て「海斗、遅いね」と呟いた。「何やってんだろ」
「うーん、DVDでも見て待とっか?」
武藤はそういってテレビの横のラックからDVDを取り出しデッキに入れた。「何のDVD?」
「ホラー。夏だし」武藤がニヤっとして答える。そして莉奈のすぐ隣にあぐらをかいた。
「えーっ、私ホラー苦手なんだけどー」
暗い画面に見入る二人。莉奈は恐怖シーンになるとビクッとして明らかに怖がっている。
それを見た武藤が「莉奈ちゃん、怖いの?可愛いな」
「マジでヤバいからー。もう止めよ?」
「莉奈ちゃん」と武藤が急に声のトーンを落として呟くように言った。
え、と莉奈が聞き返すのにかぶせるように武藤が言葉をつなぐ。
「俺、莉奈ちゃんのことがずっと好きだった」
以前から武藤は俺と話すとき莉奈のことを可愛い可愛いとよく褒めていた。すごくタイプだと。一日だけでいいから付き合わせて、と冗談っぽく言われたことが何度かあった。どんなセックスしてるの、と訊かれたこともある。もちろん答えなかったけど。「さあね。想像してオナってな」
「え?」
武藤の思いがけない言葉に一瞬固まる莉奈。
「なに突然」
「莉奈ちゃん、ほんと可愛いよね」
「えー、何いきなり!冗談やめてよね」莉奈は笑って言う。満更でもなさそう。「海斗が来たら殴られるよ」
武藤も笑いながら、しかし真剣な声で言った。
「ごめん、今日、海斗来ないよ」
「え?」
「海斗には今日飲むなんてこと言ってないんだ。莉奈ちゃんと二人きりで会いたくて」
「うそ…だって…ええ?」
武藤は突然、莉奈の肩を掴んだ。
「ね、今日だけ。今日だけでいいから俺と付き合って」
「え、武藤くん、マジ?」
「マジだよ」
「…付き合うって、何?」
「キスさせてよ」
「…冗談だよね?」
「一回だけ、お願い!」武藤は莉奈の前で手を合わせて頭を下げた。
莉奈は、うーん、と言って腕を組んだ。胸元の華奢なネックレスが揺れてきらきら輝く。
「一回だけだよ?」
莉奈は少し考えた後、小悪魔っぽい表情で言った。莉奈が時々する、自信に満ちた表情。これにやられて莉奈の言いなりになってしまう男は多い。
「やった!じゃあ…」
と言って武藤は莉奈を抱き締めたかと思うと、グイッと後ろのベッドに上げた。
「!?ちょっと…っなに?」
「いいから」
「なんでベッドに…」
「そこ狭いし。ベッドの上でもいいだろ?」
「キスだけだよ」
「わかってますよ」
ベッドの上で武藤は莉奈を抱き締め、キスをした。一回だけと言っていたのに、ついばむように何回も、しかも次第に深く…
「ちょっと!」
莉奈が止めさせようとする。しかし、武藤は無視して莉奈をきつく抱き締め、舌を莉奈の唇に割り込ませてディープキスを始めた。
んんっと声にならない声を上げて莉奈が抵抗する。しかし武藤が力強く押さえつける。武藤の舌で舌や歯列を愛撫されるうちに、莉奈の力が抜けていく。
調子に乗った武藤は、ディープキスを続けたまま、莉奈の身体をまさぐり始めた。生脚を指先で撫で回し、胸をやんわり撫でる。
「ちょ…っ…武藤くん… !…どういうつもり…」
武藤は莉奈の抵抗が少ないことを感じるとそのままベッドに押し倒した。
莉奈に覆い被さって武藤は言った。「莉奈ちゃん、俺、キスだけじゃ我慢できない」
「これ触って」武藤は莉奈の手を取ると、自らの股間を触らせた。それはすでに勃起して、ズボンを突っ張っていた。
「武藤くん…ダメだよ…ありえないって…。私帰るから…」
武藤はそれを無視してまたディープキスを始めた。そして莉奈の耳のピアスを舌で転がし、首筋へと舌を這わせていった。
莉奈は抵抗してはいるが、武藤の力に敵わない。それどころか、艶かしい吐息が漏れ始めていた。DVDが終わりテレビの音も消えた部屋に、莉奈の喘ぎ声が小さく響き始めた。
武藤はとうとう莉奈の服を脱がせ始めた。莉奈は抵抗するも本気で振り払うわけでもない。5分ほどで下着姿にされてしまった。水色の可愛い下着だ。
武藤もグレーのボクサーパンツ1枚になる。張り詰めたパンツに勃起したチンポの形が浮かぶ。かなりの巨根だ…。先端からもう我慢汁が出ているのか、そこだけパンツのグレーが濡れて濃くなっている…。
武藤は莉奈の後ろに周りこみ、後ろから抱く。汗ばんだ二人の身体が密着する。武藤はボクサーパンツ越しに莉奈の背中にチンポを押し付けながら、莉奈のブラに手を突っ込んで、胸を揉みしだいた。すぐに下半身にも手を伸ばし、下着越しに手マンを始めた。
「…あっ…っ…あぁ…!」
莉奈は敏感な部分を刺激されて感じ始めていた。手マンをする武藤も濡れてきたのを感じてニヤリとした。
武藤は流れるように、莉奈の下着も脱がせ、丸裸にしてしまった。莉奈が身につけているのはもう、フットカバーとピンクゴールドのネックレスとアンクレット、そして俺が買った右薬指の指輪だけだった。
武藤はボクサーパンツを脱ぎ、チンポを握って莉奈に見せつけた。勃起しきったそれは、ピクンピクンと脈打ちながら、我慢汁をよだれのように垂らしている。
「挿入れていい?」と武藤は聞いた。
莉奈はそこで我に返ったようで、嫌がり始めた。
「えっ何言ってるの…やだよっ…キスだけって言ったじゃんっ…」
「ここまで来て止めんの?」と武藤は図々しく言った。「莉奈ちゃんだってほんとはヤリたいんじゃないの」
莉奈は「そんなわけないよ」と否定した。
だが、武藤は強引に動いた…
莉奈の腕を押さえつけ、莉奈の陰部に我慢汁が垂れたチンポを生のまま押し付けた…
「ちょっと!やめてっ!」
「先っぽだけ。ね、いいだろ?」
「いいわけないでしょ!」
莉奈が叫んだが武藤がグイッと腰を進めてしまった…
「や…っ!?…ちょっ…ダメっ…!」
「莉奈ちゃんのマンコぬるぬるじゃん。もう亀頭入っちゃったよ」と武藤は事も無げに言った。「奥まで挿入れるよ」
「いやっ…!…やめて、」
莉奈が言い終わらぬ内に武藤はチンポをグイッと捩じ込んでしまった…
「…っああぁ…ーー!」
「はぁぁ…半分くらい挿入ったよ」
「っあ…ダメ…抜いて!お願い!」
莉奈が哀願する。しかし武藤は「いいじゃん」と言って小刻みにピストンを開始した。
「いや…っ…ダメっ、…あっ…あっ…」
「あぁ…莉奈ちゃんと繋がってる。すげえ…」
「あぁ…ゴム…っ…つけて!…お願い…っあ…!」
「ゴムならあるから」と武藤は言って枕元から袋を出した。XLの特大サイズだった。「あとで絶対つけるから。ね、最初だけ生でヤラせて、お願い!」
「ダメだよっ…!っ…今日…危ない日だから…、っ…!」莉奈は身をよじって逃れようとする。揉み合うなかで、右足のフットカバーがシーツに引っ掛かって半脱げになり、やがて脱げてしまった。ピンクのペディキュアをした足指が露になった。武藤はその足を掴んで莉奈を押さえつけた。
「このまま奥まで挿入れるよ」そう言って武藤は根元までズブゥッと一気にねじ込んでしまった。金玉が莉奈の陰部に押し付けられて密着するほど…
「あぁぁあぁ…ー!!…いやぁあっ…!!…っ!…大っき…い…っ…!」
巨大な肉棒に根元まで貫かれて、莉奈が悲鳴のような声で叫んだ。
「あぁぁ…莉奈ちゃん、マンコ狭っ…すげえ気持ちいいよ。大きいって?俺のチンポ?海斗のよりでかいの?」
武藤はゆっくりと振り幅の大きいピストンをしながら訊く。
「…ぁあ…っ…すご…いっ…超大きい…っあぁっ!」
「海斗のよりでかい?」
「は…ぁ…っ!…っおっき…っい!…海斗は…かんけい…っ…ないでしょ…ぁあっ…っ」
「長さが?太さが?どっちも?」
「どっちも…っ…あぁあ!」
武藤は莉奈に覆い被さり、正常位になってピストンを始めた…両腕を莉奈の背中に回しがっちりと莉奈の身体をホールドしている…莉奈の胸が武藤の胸板に押し潰されるほどに…
「っ!…あっ…や…ぁあ…!…んっ…は…っ…あぁ…!」
莉奈の喘ぎ声が次第に大きくなる。快感を堪えるためなのか、両手両脚で武藤にしがみついている。汗で濡れた莉奈の足首のアンクレットが、武藤の腰の辺りで律動に合わせて揺れてちゃらちゃらと音を立てる…
武藤はぺニスの長さを誇示するかのように、ねっとりと時間をかけてピストンした。カリが抜けるぎりぎりまで引き抜き、じっくりと根元まで挿入する。
「莉奈ちゃん、俺たちゴム無しの生で繋がってんだよ」武藤はそう言って結合部に莉奈の手をあてがう。武藤の野太いぺニスが莉奈の指の間でヌルヌルと動く。「どう?俺の太いだろ?カリも莉奈ちゃんのマンコにすげえ引っ掛かってるよ」
「っやだ…っ…っもう…っゴムつけて!」
「まだダーメ、もうちょっと生で」
「ぁ、…っあ…!っあ…あっ…っあ」
ピストンの規則的なリズムに合わせて莉奈が喘ぐ。武藤が時折不規則に激しく貫くと、極大の性感に襲われた莉奈は「…ひぃっ…ぁああ!!」と甲高い声を上げて白い身体を弓なりに反らし、武藤にきつくしがみついた。武藤は莉奈にディープキスをする。溢れた涎が莉奈の口の端からドロッと垂れた…
30分くらい、ねっとりとしたねちっこい正常位が続いた後、武藤が突然強引に体勢を変えた。莉奈が叫ぶ。
「…っや…っ…やだぁっ…!」
武藤は正常位で結合したまま、莉奈の両脚を担ぎ上げて自分の肩にかけた。莉奈をマングリ返しの体勢にしてピストンを再開する。
「っあ…っやめて…お願い…っ!…っダメっ…っ、!」
武藤の太いぺニスがズポズポと出し入れされると、我慢汁と愛液が白く泡立って結合部から垂れて、莉奈の尻の穴にまで達した。
ゆっくりとピストンしながら武藤は担ぎ上げた莉奈の足をねっとりと舐め始めた。左足に残ったフットカバーを涎でベタベタになるほどしゃぶった後、脱がせる。アンクレットのモチーフを舌で転がし、足指の間をしゃぶる。莉奈は一気に羞恥心に飲み込まれた。
武藤はそこからさらにバック、座位と変わり、常に莉奈にねっとりと密着したまま生挿入で1時間近くさんざん味わった後、満を持して正常位に戻った。
武藤は莉奈の両手を取って手を繋いだ。武藤の太く無骨な指が莉奈の白くて華奢な指をがっちり握り込む。俺が贈った莉奈の右薬指の指輪に、武藤の指が食い込む。
俺の彼女の膣に、俺の友人の勃起しきったぺニスがゴムも着けないままに奥深くねじ込まれている。怒張した友人のチンポが膣一杯に居座って、膣の壁を拡げるように、ピクンピクンと脈打っている。悪夢のような光景が繰り広げられた。
「莉奈ちゃん、俺たちもう1時間以上ナマのまま交尾してるよ。俺、最初からずっと我慢汁出っ放しだし。海斗ともこんなセックスしたことないよな?」
「もうやだぁっ…!…やめて…!…お願いっ…あっ…ぁっ…!…」
汗まみれの二人の身体が密着する。シーツには二人の汗で大きな染みができている。武藤はピストンを速める。
「っあぁ!…っは…っあっあっ…ゃ…ぁああ!!」
莉奈は悲鳴のような喘ぎ声をあげて、色白で華奢な脚を武藤の浅黒い腰にきつく絡み付かせる。どちらの肉体も汗だくでヌラヌラと光っている。武藤が長尺のピストンをするたび、莉奈の足指がきゅうっと丸まって、爪先がピクピクと痙攣し、赤く上気した足の裏が皺くちゃになる。アキレス腱がくっきりと浮かび上がりアンクレットは切れてしまいそうだ。その様が莉奈が与えられている快感の大きさを物語る。
武藤は莉奈をがっちり抱き締めたまま、腰を振る。
「ぁああ…っ気持ちいいっ!…っ莉奈ぁ…っ…」
いつのまにか、武藤は「ちゃん」を付けずに「莉奈」と呼び捨てにしている。武藤は莉奈を征服した気になったのだろう…
「あぁ…っ…俺…もうイキそ…莉奈…このまま…中に出していい…?」
「…っ!…何言ってるのっ…やだっ…止めて!…っあぁ…はぁ…っ!…ぁっ…!」
莉奈は必死で抵抗するが、巨大な快感に堪えきれず、武藤の身体に四肢でしがみついてしまう。端からみればそれは互いに激しく求め合うセックスと変わらなかった。
「もう我慢できねえよ…!中出しするよ…っ…!」
「いや…っ…!今日危険日だからぁっ…絶対ダメ…っ…!…あっ…あぁ…ぁあ…!」
「莉奈、俺…この日のために2週間オナ禁してたんだっ…莉奈に種付けするために…2週間分のザーメン、中出しすっからなっ…」
「っうそっ…やだっ!お願いっ…っやめて!、…ぁあっ…っあっ!」
「あぁああ…!気持ちいい…!…!…っあぁぁ…」
武藤がピッチを早め、凄まじい勢いでピストンする。 射精が近いためか武藤の赤黒い睾丸がきゅうっと持ち上がる。
武藤の腰が莉奈の下半身にぶつかるたび、汗が弾け飛ぶ。ベッドが壊れそうなほどに軋むギシギシという音と、武藤と莉奈の腰がぶつかり合うパンパンパンという破裂音、そして莉奈の泣き声まじりの喘ぎ声がむさ苦しい部屋に響いていた。
「いやっ…!…っ!お願いっ!…やめて!…っ中だけは…っ外に出して!…っ!ああっ!あっ…いや…っ!」
莉奈は涙を流しながら必死で哀願する。しかし、四肢は武藤にきつくしがみついたままだ。むしろ腰が浮くほどに強く…。口の端からは涎が一筋垂れている…
昂った武藤が叫ぶ。
「ぁああ…出る出る出るっ!莉奈!俺の子孕んでっ…イくっ!イクっ…ーーあぁああぁ!!」
武藤の絶頂に合わせて、莉奈の全身にも巨大な快感が駆け抜ける。莉奈もオーガズムに達して大声で叫ぶ。「あぁ…いやぁあぁ…っ!…っぁああっ…!…っイクっ!イっ…く…!ぁあ…、!!」
武藤の腰が一瞬止まったかと思うと、ビクンビクンと痙攣した。武藤は射精が始まったチンポを莉奈の膣の奥深く、根元まで、これでもかとばかりに捩じ込んだ。
「いやぁあぁあ…ーーぁあ!!!…っぁ、…ぁー!!っ!」 莉奈は金切り声に近い声を上げて、両手両脚で武藤にしがみついた。
子宮口につかえるほど深々と打ち込まれた武藤のぺニスが莉奈の膣内でドクンドクンと脈打ち、溜まりに溜まった二週間分の精液を莉奈の膣内に注ぎ込んでいく。2分近く続く、長い、長い射精だった… その勢いはビュッビュッと音がするほどだった……
快感の大波に完全に飲み込まれた莉奈は、膣内に武藤の精液を受け入れる間、抵抗することもできずに武藤に両手両足できつくしがみついたままだった。
武藤のチンポが脈打つのに合わせて、莉奈の桃色に染まった汗まみれの身体が弓なりに反ってビクンビクンと痙攣した。足指は快感のあまりきゅうっと丸まり、握り締めた足指の間から零れた汗が、足首のアンクレットを伝い、武藤の腰に落ちた。
「…あぁぁ…超気持ちいい…」
武藤は莉奈に密着したまま、生中出しの快感と莉奈を征服した高揚感を存分に味わいながらつぶやいた。
「生チンで中出し…俺たちマジでヤっちゃったな…莉奈…海斗には悪いけど…」
ぺニスを抜きもせず莉奈と密着したまま武藤は言った。莉奈は放心状態で荒い息をついていた。言葉にならない様子だった。
「莉奈、俺のチンポまだ勃起したまんまだよ。このまま第2ラウンドやる?まだまだザーメン溜まってんだ。莉奈の中にもっと出してえよ」
結局、その夜、莉奈は武藤と3回もセックスした。すべて生で中出しだった。莉奈も最後には諦めたのか、中出しを拒否することも忘れて、奴隷のように武藤にしがみつき、精液を受け入れていた…
幸いと言っていいのか分からないけれど、その日、莉奈は妊娠しなかった。
その年の秋に、俺は莉奈と別れた。武藤と莉奈が俺を呼び出し、武藤が「俺たち付き合うことになったから」と言った。莉奈は「ごめんね」とだけ言った。俺は夏から莉奈が素っ気なかったから、予感はあったが、流石に友人に盗られたのはショックが大きく、しばらくは食事も喉を通らなかった。
翌年、俺たちは大学を卒業した。莉奈は第一志望だったテレビ局に女子アナとして入社し、4月から早速朝のニュース番組に出ている。
俺と武藤はあろうことか、同じ商社に勤めることになった。
ある夜、新入社員の歓迎会があり、俺はかなり飲んでしまった。酔いのせいだったと思う、帰りに武藤と一緒になったとき、俺は「最近、莉奈とどう?」と尋ねた、「お互い忙しいと思うけど、その、セックスとかしてるのか?」
少し間があって武藤はニヤリとして答えた。
「さあね。想像してオナってな」
俺がかつて武藤に言ったセリフをそのまま返してきたのだ。
ただ、武藤はこう言った。
「ヒントやるよ。セックスする日は、莉奈はピンクのハートのモチーフがついたシルバーのネックレスをしてテレビに出る。ゴム無しの生でヤる日は、さらに右手の薬指にピンクの指輪を付ける。俺への合図だってさ」
武藤の自慢げな顔を見ながら、俺は頭が溶けそうなほど熱くなるのを感じていた。
それから、俺は毎朝、莉奈の出るニュースを見た。ネックレスをつける頻度の多さに、頭がおかしくなりそうだった。その日、莉奈は武藤に抱かれるんだ。ピンクの指輪を見かけると、もうたまらない思いがした」
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「うーん、残念ですがダメですね」
とその若い編集者は言った。
「てか誰視点すかこれ。「俺」はどっから見てるんすか。なんで武藤の家の中が見えるかなあ。あとちょっとストーリーに無理がありすぎですよね。莉奈ちゃん、海斗くんと付き合ってるんだったら事前に武藤さんちに行く話くらいするはずですよね。そこで武藤の計画バレるでしょ。こんなんじゃ編集長に見せても仕方ないんで、持って帰ってください。あと題名、「恋愛模様」って。これ、「ミスキャンパス寝取られ中出し物語」でしょ」