人々が通勤、通学に足を運ぶ駅。
30階を越える巨大なオフィスビル、
そして午後、買い物客でにぎわう地域に浸透するスーパーマーケット……どこにでもある、いつもの光景。
しかし、そこには現代の我々から見て、ひとつの大きな違和感があった。
どこにも“男性”の姿が見えないのだ。
どこにも“男性”の姿が見えないのだ。
一体、いつの頃からだろうか。
教科書からも消えたその歴史を知る者はもういない。
それでは、男はどこにいったのだろうか?
教科書からも消えたその歴史を知る者はもういない。
それでは、男はどこにいったのだろうか?
……この時代、男性が人々の目に触れる場所は限られている。
そのひとつが、デパートの地下にある、生鮮食品売り場の一角にある食肉店だ。
店先には、牛肉、豚肉、鶏肉と並んで大きく“男肉”と書かれていた。
ショーウィンドウの脇には、両手を縛られて吊るされている5、6名の少年が並んでいる。
見た目は10歳から12歳ほどで、身につけているものといえば、口を塞ぐガムテープと胸元に張られたシールだけ。
つまり、少年たちは“商品”として、全裸で陳列されているのだ。
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