俺は一人で放置されていた。
衣服は、何も身につけてはおらず、視力はアイマスクに奪われていた。
後手高手に拘束された両腕は、まるで動かず、若干前のめりになった格好を維持するだけ。
両足も、長い棒のような物で拘束されているのか、だらしなく開いたまま。
言葉もまた、ギャグのような物を噛まされ、発する事が出来なかった。
軽く前のめりになった格好で、もう5分は放置されていた。
俺をこんな状況にした者を、俺は知っている。
手足がスラリと長く、切れ長の目をした女。
長い黒髪は妖艶で、また、背も俺と同じ位長身。
間違いなく、美人の部類に入るだろう。
その女の事は知ってはいるが、でも、今日が初対面だった。
俺はその女の目に魅せられ、まるで魔法か催眠術にかかったかのように、自ら衣服を脱ぎ去り、まるで抵抗せぬまま、自ら拘束されて行った。
そして我に返った時、俺は俺自身が、身動き出来ぬ格好になった事を知り、後悔の念にかられた。
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