それほど遠くにある町ではなかったので、車で往復する毎日だった。
そんなある日、事業所の先輩が飲みに連れて行ってくれる事になり、俺と先輩は少し離れた繁華街に出向いた。
そこに有った小料理屋には、事業所に出入りしている業者の人が待っていて、一緒に飲み食いした後、その人の行きつけのバーで飲んでから帰ることに。
勿論自宅には帰らず、その町の旅館に泊まる事にしたのだが、旅館の手配もその業者の人がしてくれていたので、その人と一緒にタクシーに乗り旅館まで案内して貰った。
旅館に着くなりそのまま眠ってしまった俺・・・起きたのは午前9時に近かった。
頭が少し痛かったが、お金を払わないといけないと思い、部屋を出て階段を下り奥に進んでいくと、この旅館の住人が暮らしていると思える、台所とリビングの様な部屋に出た。