クラスでは「静かにしてください」と澄まし顔で、授業中に騒いでる僕らにいつも注意を浴びせていたのが、小生意気なクラス委員である瑠美でしたよ。
皆さんの教室にも、こんなクールな女が一人はいましたよね? 瑠美がそのタイプでした。
今から15年も前の、僕も瑠美もまだ中3のときの話です。
そんなクラス委員の瑠美から、その日の授業が終わり、早々に帰ろうと学校の下足場にいたときに「潤君って、呼んでいい?」と初めて声を掛けられました。
話があると言う瑠美に面倒臭いながらも「いいけど…」と上履きを履き直そうとしましたが、瑠美から「よかったらあ、潤君の家に行けない?」と言われ、思わず、はあ?って感じでしたけど、まあ暇なんでいいか、と結局はその切実そうな目つきに折れて、親が出張中で誰も居ない家に瑠美を連れて行きましたよ。