「もっと…もっと…」
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| 元記事サイト:私たちのエッチな体験談
登場人物
私………女 ?当時21歳、大学生、精神的に病んでいたので自分にあった医師探し中
?当時23歳、専業主婦、父親によるDVが原因でのPTSDと解離性障害(今現在も治療中)
私夫…… ?当時30歳、サラリーマン(この頃はまだ彼氏)
?当時32歳(修羅場になる3ヶ月ほど前に入籍)、サラリーマン
元友人……女 ?当時21歳、大学3年生、自称うつ病、父子家庭
?当時23歳、フリーター、自称うつ病
元友人彼…男?当時23歳、フリーター、自称うつ病、一人暮らし
?当時25歳、フリーター、自称うつ病
※ちなみに私夫はあまり出番はありません。影から私を支えてくれたので登場人物の中に入れました。
私と元友人は高校時代からの友人関係で、大学に入学した頃から元友人の様子がおかしくなり(過呼吸や自殺未遂)、自分の方でも自分にとっての良い医師を探しているところだったので、元友人には再三診断を勧め、また病院に付き添ったりもしていた。
その間にも元友人は「今までありがとう」と一言だけのメールを送ってきて自殺未遂(神経系の薬を260錠ほど飲んだらしい。)をして入院したので私が付き添いをしたりしていた。
そうこうしているうちに元友人にも彼氏ができ、これで少しは落ち着いてくれるかな、などと思っていた。
ある時、その元友人から「彼氏に会ってもらいたい」という連絡があり、私は快くそれをOKした。
実際会ってみると、笑顔で話しかけてきてくれるのだが、どうしても視点が合わない。
私の方は見ているけれど、私を通り越して私の向こうを見ている(しかもうつろな目)ような感じの人だった。
あとで元友人に聞いてみると、彼氏もうつ病で、自分のことをとても理解してくれる良い人だ、と言っていたので、うつ病同士の付き合いって…と思いつつも、本人が良いなら良いか、と思っていた。
元友人から彼氏を紹介されて半年ほどしたある日、大学から帰宅するために電車を待っていたときに知らないアドレスから一通のメールが届きました(もちろんうろ覚えですが。)
「こんにちは。元友人彼です。覚えていますか?今、元友人と一緒にいるのですが、元友人の携帯の充電が切れたため僕が代わりに打っています。もし私さんがこれから暇だったらこれから3人で飲みたいと言っていますがどうでしょうか?」
元友人は確かにしょっちゅう携帯が充電切れで連絡が取れなくなることもあるので、私はそれを信用した。
しかし、いくら元友人の彼氏とはいえども、自分の彼氏抜きで男性と会うのに少し抵抗があったため、
「彼氏に聞いてから連絡します」
と返信し、彼氏も元友人ちゃんがいるなら良いんじゃない、と言ってくれたので元友人の彼氏にその旨を伝え指定された待ち合わせ場所に向かった。
するとそこにはなぜか元友人彼氏しかいなかった。
「元友人は酒とつまみを入手しに買い物に行っているから僕が案内します。」
と言われ、私は、え?宅飲み?とは思いつつも元友人彼氏についていった。
家に着くと、元友人彼氏が冷蔵庫から缶チューハイを出してきて
「とりあえず乾杯!」
と言ってそれを飲み始めた。
私が缶を開けないでいると、
「何で飲まないの?乾杯したでしょ?」
と言われたので、
「元友人が戻ってくるまで待ちます」
と私が答えると、
「多分暫く戻ってこないから先に飲もうよ」
と言われ、違和感を持ちつつとりあえず1口だけ飲んだ。
それから30分ほど元友人彼氏と世間話などしていたが、どうにも落ち着かなくて、
「時間も遅いので、そろそろ帰ります。元友人によろしくお伝えください。」
と席を立とうとすると、元友人彼氏が私の腰に縋り付いてきた。
もともと気の強い私は、
「ふざけんな下衆野郎!」
と言って元友人彼氏を自分から離そうと蹴りを入れた。
それでも元友人彼氏は私に縋り付き、
「もっと…もっと…」
と意味の分からないことをぶつぶつと繰り返し言っている。
その様子を見ていて一気に頭に血が上り、半ば私もパニック状態で思いつく限りの罵声を浴びせながら元友人彼氏の手を振り払ったり足蹴にしていたりしていた。
そして、元友人彼氏の目がうつろになり始め、
「女王様…女王様!!もっと…もっと嬲ってください!もっと詰ってください!」
と言いはじめ、私はあっという間に血の気が引き、
「汚らわしい!私に近寄るな!私が言いというまでおとなしく目を瞑って正座してろ!」
と言い、顔を赤らめてプルプル震えながら私の言うとおりの格好をした元友人彼氏をそのままに、家から脱出することに成功した。
とにかくとても怖かったのでダッシュで駅前まで走り、当時彼氏だった夫に迎えに来てもらい、事情を説明した。
夫と話し合った結果、元友人もメンタルに問題があり下手な刺激は彼女にとっても良くないことだから今回のことは言わないほうが良いだろうということになり、これは私と私夫の中にしまっておくことにした。
しその日から3日ほど元友人彼氏からの「女王様へ」で始まる気色悪いメールが続いた。
私がメールアドレスを変えると暫くは女王様メールは来なくなった。
それから2年後、私は当時付き合っていた彼氏と入籍し、新居が立つまで仮住まいをしていた。
その2年の間も、どこで元友人彼氏はどこから入手したのか、私がアドレスを変えても変えても、半年に1度くらいの頻度で、
「今何してるの?」とか「今度結婚するって本当?」とか、「また遊びに来て欲しいな…」というちょっと背筋がゾッとするようなメールが送られてきていた。
話が反れますが、私は当時mixiをやっていて、父から逃げているというのもあり、もちろん名前も住所も血液型も誕生日も全部嘘で登録し、実際の友人としかマイミクにもならないただのコミュニケーションツールとして使っていた。
ちなみに、元友人もマイミクで、私の病気のことも家庭環境についても全てを話していた。
入籍して、夫と二人で仮住まいに住み始めて2ヶ月くらい経ったある日、元友人が遊びに来た。
夕食時に私の作ったビーフシチューをぺろりと3皿食べ終えた彼女が唐突に、
「私ちゃん、最近知らないアドレスからメールが来ない?」
と訊いてきたので、
「来るよ」
と答えると、
「やっぱり。誰だか心当たりある?ていうかそのメアド見せてもらっても良い?」
と訊かれる。
夫も、その方が良いかも、という表情をしたので、2年前のことについては敢えて触れずに話を続けた。
メールを見せると、
「あ、やっぱり?」
と元友人。
「これ、私の彼氏のアドレスだよ。やっぱり私の携帯盗み見してたんだ!ごめんね、きつく言っておくから許して。」
と元友人が言うので、
「今後一切私にメールをしないと元友人彼氏が約束してくれるなら許すよ。」
と私が答えると、
「やっぱり私ちゃんのこと大好き!今日のごはんもほんとに美味しかったよ、また来るね?」
と足早に我が家から元友人が去っていった。
その2時間後くらいに高校時代の友人(マイミク)数人から電話がかかってくる。
内容は全て同じで、
「今日の元友人の日記見た?あの子最低だよ!私ちゃんがそんなことするわけないのに!」
ということだった。
電話が終わって早速確認してみると、そこには大体こんな内容のことが書いてあった。
私と元友人は大親友だと思っていたのに、その私が元友人の彼氏と浮気をした!お前のことだよ○○(←mixiネーム)!●●●●(←本名)■■●●(←旧姓)!
この糞売女が!!絶対許さない!□□□□□□□□□□□□□□□(←仮住まいの住所)に凹りに行くからな!結婚してるくせに2度も肉体関係を持つなんて最悪!裏切られた私超可哀想!みんなで復讐しよう!
全体に公開の設定の日記で個人情報駄々流された私は、父親に居所がばれるかもしれない恐怖でパニック発作を起こし、その日は少し大変だった。
翌日、夫のmixiのメッセボックスに元友人からのメッセが届く。
以下原文です。
あんな股の緩い女といても良いことありませんよ!
私が知らないところで私の彼氏と2度も肉体関係を持ったんです!
早く慰謝料とって離婚したほうが良いですよ!
私も絶対あの女から慰謝料とりますから!!
で、夫は、その2回っていう数字はどこから出てきたのか、いつ私が元友人彼氏と会っていたかなどを元友人に訊いた所、
「彼氏がそう言っていましたから間違いないと思います」
と豪語したそうです。
そこで夫は大笑いをし、2年前のできごとを元友人に話し、
「どう解釈するかは勝手だけど私の個人情報を悪意で流出させていることと、「売女」とうの暴言は名誉毀損に値するので元友人ちゃんも覚悟しておいてね。あ、それから金輪際うちの夫婦に近寄らないでね」
と言ったらしい。
夫の機転のおかげで元友人とも遠くなることができ、また、元友人彼氏からの女王様メールもピッタリ止みました。
以上でおしまいです。
稚拙な文章ですみませんでした。
mixiの方は、私のマイミクさんたちがmixiに通報(?)してくれたお陰で、掲載されてから3日くらいで削除されていました。
元友人の反応の方は実は分かりません。
彼女と私の共通の友人のほとんどがこの一件で彼女から離れていってしまったので、消息すら分からないのです。
ただ、その後、例の彼氏とは別れ、教員採用試験に落ち、テレクラのサクラをしているというのを去年あたりに聞きました。
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