予備校の浪人生である。浪人1年目である。
毎朝、電車通いである。
住んでいる地区は、朝のラッシュが酷いところである。
社会人がほとんどだ。地元の中高生とか大学生もなかにはいる。
電車に乗るときは、いつも座席は満席で、立って過ごすほかなかった。
しばらく目を閉じて過ごしていると、混雑し始めた。
今日は、すぐ隣に当方と同じ歳くらいの女の子が乗車し、当方と密着している。
香水が効いていて、当方は、心地よくリラクゼーションを受けているような恩恵を受けた。
あらぬことだが、この女の子を、このまま触ってしまいたいと感じてしまった。
小学生の時、満員電車で逮捕される成人男性はアホだと思っていた。
でも当方も年頃の年齢となり、すぐ隣に同じくらいの年頃で可愛らしい女の子や魅力的な女の子がいて密着していたら、それだけで刺激を受ける。
やっぱり靡かないでいることは、正直難しい。
でも、靡いている本当の要因は、隣の女の子のつけている香りの良い香水だけであって、隣の女の子自体が魅力的というわけではないことに気付いた。
女性特有のフェロモンというか、もし汗のにおいだったら、同じ反応が起きるだろうかと思ったのだ。
たまたま隣に乗車した女の子のつけている香水が好き。ただそれだけであることに気づき、靡いてしまった自分自身が馬鹿だと
思うにとどまった。
友達と3人で乗車したようで、車内でも話声の絶えない感じから、明るくて元気で感じのいい子であることがわかった。
香水の香りに加えて、彼女のそういう感じに、なんとなく惹かれてしまった。
そんな惹かれる思いをしたのが、今日の萌える体験談を書く動機となった。
萌えるというよりも、一時の間、その女の子に癒されるたと言ったほうがあっているかもしれない。
その意味では、見ず知らずの女の子だったけど、心の中で感謝している。