菜々美は、あの日以来完全に開き直ってしまった。幹生君と、私に断りもなく頻繁に会うようになった。帰りが深夜になることもあるし、週末は泊まってくることもある。
もう、完全に幹生君と交際を始めてしまったような生活だ。夫の私としてはツラすぎる日々だ。でも、菜々美は私といる時は、私を愛してくれる。
私への気持ちは、以前よりも強くなっているようにすら感じる。セックスも、以前よりも回数が増えたくらいだ。家にいる時間が減ったのに、セックスの回数が増えた……実質、家にいる時はほとんど毎日セックスをしていると言うことになる。
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