男は篤志(仮名)、女は愛美(仮名)とします。
2人は同じクラスで、美人で凛としていて頭のいい愛美ちゃんと、サッカー部のキャプテンで人気の“篤兄”。
愛美ちゃんにベタ惚れの篤兄は、校内でもかなり注目を浴びていました。
実は、あたし早希(仮名)は、篤志の義理の妹で、新しい母が篤兄を連れてきました。
初めは格好良くていいなと思っていましたが、距離が近すぎて、本当に兄という存在でしか見れなくなりました。
ちなみにあたしが高1、篤兄、愛美ちゃんが高2です。
ある夏の日の午前中にベルが鳴り、出ると・・・。
「こんにちは、早希ちゃん。
・・・篤志、いるかな?」
・・・篤志、いるかな?」
愛美ちゃんがいてビックリしました。
あたし「篤兄ですか?多分、部屋にいると思います・・・」
愛美「まさか寝てる?あの馬鹿」
愛美ちゃんは美人だけど棘のある人で、でも照れると可愛い、世に言うツンデレだったんだと思います。
あたし「起こして来ますか?」
愛美「あっ、お願い出来る?」
愛美ちゃんはあたしには格別に優しかったんだと思います。
呼ぼうと思ったら篤兄が急いできて、笑顔で愛美ちゃんを部屋に連れていきました。