仕事の帰り道、自販機で缶コーヒー買ってた時の事。
寒い1月の外を裸足で歩いてる黒ギャルがいた。
よく近所で見かける子で、いつも“黒いなー遊んでんだろうな”と思ってた。
「君、裸足で何やってんの?」
「は?誰あんた?関係ないっしょ」
「まあ、そうだけど寒いでしょそれ」
「なに?ナンパ?アタシ彼氏いんだけど」
「君、確か◯◯アパートの105号室さん所の娘さんでしょ」
「げっ。
何でアンタ知ってんの?」
何でアンタ知ってんの?」
「いや、オレも◯◯アパートだし、たまに君の事見かけたし」
「ふーん。
っていうか彼氏と喧嘩してさ、車から下ろされたマジ最悪さみーし」
っていうか彼氏と喧嘩してさ、車から下ろされたマジ最悪さみーし」
ホットパンツっていうべきなのか、そんな格好で素足なら寒いに決まってる。
って言うか酷い彼氏だな・・・。
「その格好じゃ寒いだろうな」
「おじさん家に帰んの?」
「うん、乗って行くかい?」
「まじ!?乗る乗る、死ぬかと思った!」
・・・って感じで車に乗っけて、ついでにコーヒー奢ってやって、ジャケット足に掛けてやって暖房かけて家に送った。
「ありがと、おじさん!マジで助かった!」って感じで、その日はそのまま別れた。
それがキッカケで、その子が近所で見かけると話し掛けるようになってきた。
改めて自己紹介して、名前は加奈子と判明。
母子家庭で、高校は中退。
今はバイトしつつ・・・が黒ギャルの毎日らしい。
彼氏はバイト先の大学生。
ああいう喧嘩はよくあるし、殴られたりする事もあるらしい。
「酷いな、暴力振るうのか?」
「まあ、あたしも蹴り返したりするけどね!」と全く凹んでいない。
「そんな男となんで付き合ってんの?」
「好きだからに決まってんじゃーんw」
「あっそう・・・」
強いけど・・・お馬鹿だなぁ・・・と思ってた。
休日、近所のファミレスで飯を食ってコーヒー飲んでノンビリしてたら、加奈子が友達数人とワイワイやりながら店に入ってきた。
男女合わせて7人くらい。
とにかくやかましい。
加奈子も気がついてないみたいだったので、会計を済ませて店を出ようとしたら「あっタケちゃん!」と見つかった。
「よう、またな」
グループの中からコッチに元気よく手を振る加奈子に手で軽く挨拶して店を出た。
車のエンジンを掛けようとしてたら加奈子が車に乗ってきた。
「どうしたの?」
追いかけてきた加奈子を不思議に思って聞く。
「タケちゃん酷くない?普通呼んだら来るでしょ?」
「いや、オレは犬かよ。
それになんか友達と楽しそうだったし」
それになんか友達と楽しそうだったし」
「タケちゃんも混ざれば良いじゃん」
「いやいやいや・・・オレもう30だぞ。
10代のグループに当然の様に混ざったら痛いだろ」
10代のグループに当然の様に混ざったら痛いだろ」
「なんで?」
「なんでって・・・そんなナチュラルに聞かれても困るんだが」
これがノリか・・・解らん!
車から降りない加奈子。
「オレ、家に帰るんだけど」
降りるように促したつもりだった。
「えーどっか行こうよ」
そうきたか・・・。
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