「ちょっ、ヒナちゃん、待って、シャワー浴びてないよ!」
鈴木くんの慌てた声が響く。
「そんなの良いから、早くハメてっ!」
愛里沙は、イラッとしたような声で言う。こんなにも火がついてしまっていることに、ただただ驚かされた。
「う、うん。コンドームは」
彼が言い終わらないうちに、
「そんなの良いから、早く入れてっ!」
と、愛里沙は焦れきったような声で指示をする。もう、命令しているような口ぶりだ。
「は、はいっ」
「うぅっ、あぁ、これ、これが欲しかったのぉ」
「あぁ、ヒナちゃん……凄い……」
想像していたものとはまるで違う音声だ。これでは、まるで愛里沙が本気になっているみたいだ。営業活動……常連にお金を使わせるための、枕営業……そんなことだと思っていた。
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