普通なら父は娘を溺愛で甘やかし、息子には厳しく…と言うようなことを聞くのですが、うちの父は姉を清楚でしとやかな大和撫子に育てたかったらしく、身振り、素振りなどまでうるさいくらいに注意していました。
ちなみに俺は男はほったらかしでも育つ、と放任。
なんだかんだうまくいっていると思っていたある日、姉が中3、俺が中1の時になんの脈絡もなく突然母親が出ていきました。
父か母、どちらについていくかも決めることすらできない状況でした。
少し落ち着いた頃、父に話を聞くと
「父さんがちょっとキャバクラにはまっちゃってさ…情けない話だよ」
と父はうつむいたまま笑った。
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