付き合いと言っても、いわゆる幼なじみ。
アミは活発というより男っぽい。
だからどっちかと言えば男同士の友達みたいだった。
幼稚園から高校を出るまでずっと同じだったが、卒業してはじめて違う道に進んだ。
アミは看護士になるために寮のある看護学校へ。
俺は家から通える大学へ。
15年近く毎日顔を合わせていた俺たちが顔を合わせなくなって4ヶ月ほどして再開。
去年の8月。
アイツは何も言わずに実家に戻ってきていた。
俺はあいつが帰ってきているのを知らなかったが、俺の母親が・・・。
「アミちゃんこっちに帰ってるよ。
今日買い物に行ったら向こうから声を掛けてきた」
今日買い物に行ったら向こうから声を掛けてきた」
「ふーん」
それで俺はアイツの携帯にメールをしてみた。
メールを送って5分くらいでアイツは俺の家にまで来た。
アミ「ごめん、ごめん、オマエに言うの忘れてた」
相変らずあっけらかんとしたアミだった。
俺たちは中学校も高校も同じだったが、特にお互いを男女として意識したことはなかった。