彼氏と別れたばっかでちょっと自棄になってて、毎晩のように飲み会を渡り歩いてた。
冗談で「一発やらせろ」「ヤダよ」とか言う程度の、知り合ってから2年くらいの、『まさと(仮名)』という男友達がいた。
まさとは卒業したら田舎に帰ることが決まってて、当時は親元から離れて一人暮らしをしながら学校に通ってた。
まさとからある日、「学校の仲間と飲みに行くから一緒に来ないか」と電話で誘われ、もちろん行った。
男女入り混じったまさとの仲間はノリが良く、下ネタもバンバン出て、楽しかったせいかいつもよりハイペースで飲んでしまった。
掘りごたつみたいになってる居酒屋の席で、隣にいたまさとの手が何度が太ももに触れるたび、なんとなくドキッとした。
24時を過ぎ、各自バラバラと自然解散になり、残った男女5人で一番近かったまさとの家に行くことになった。
ワンルームの部屋に男女5人は狭く、ベッドに2人、床に3人という感じで腰掛けた。
私は床に体育座りをして、まさとが隣に腰を下ろした。
夜中の2時~3時を過ぎると、1人、また1人と寝始めて・・・。
まさとは「俺んちなのに何で俺は床なんだよ~」とか言いながら、床に横になった。
もちろん私の隣。
至近距離に顔が迫って、なんとなく照れ臭かった私は仰向けになった。
30分くらい過ぎて、酔ってぼんやりしながらフッと覚醒すると、ベッドで寝てた男女二人が何かモゾモゾしてる。
飲み会で誰かの家に行くと、こういう場面は珍しくないので、またかと思いながら寝返りを打つと、眠ってるまさとの顔が近くにあった。