僕は、射精したのにまだ興奮状態のままだ。さゆりちゃんの小悪魔のような態度に、完全にやれてしまっている。でも、謙吾のことが気になってしまう。
中に出してしまったことを謝ると、
「別に良いよ。出してって言ったの私だもん。大好きだよ」
そう言って、さゆりちゃんは舌を絡めるキスをしてくる。運転している謙吾が気になってしまうが、特に動揺もなく淡々と車を走らせている。そして、
「全然気にしなくて良いよ。さゆりのこと、メチャクチャ可愛がってやってよ」
と、そんなことまで言う。それは本心で言っているようで、言い方は変だが、さゆりちゃんへの愛情を感じさせる言葉だった。愛の形は色々あると思うが、謙吾のさゆりちゃんへの愛は、さゆりちゃんの好きなようにさせてあげること……そんなことなのだと思った。
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