栄子は、まるでセックスをしている最中のようなとろけた顔でフェラチオを続けている。大橋の異形の一物に、すっかりと心を奪われてしまっているようだ。卑猥に絡みつく舌、とろけた顔、そんな栄子の姿を見ながら、直也は堪えきれずに股間をまさぐっている。
栄子は、うっとりとしたような顔で大橋の身体を見つめる。肩や背中に彫り込まれた和掘りの入れ墨、鯉や花びら、仁王のような絵柄が鮮やかだ。栄子は、入れ墨に対して拒否反応を示していない。むしろ、憧れるというかうっとりした顔になっている。
過去に付き合ったDV彼氏達の中にも、ワンポイントのタトゥーを入れている男はいた。でも、そんなものとは比較にならないほど、大橋の和掘りは気合いが入っている。そしてそれは、彼がカタギの人間ではないことを物語っている。
続きを読む