みんなにも経験があるだろう。
仕事中にびんびんテントになって、その状態で女の子と打ち合わせするという
シチュエーション。
特に、男が立って、女が机に向かい、男のテントがちょうど女の目線の上下あたりに来ている
という状況。
しかし、濡れ濡れ爆破寸前、テントびんびん丸出しでそのような状況になった人はまれだろう。
その前に、いくら露出狂的な変態でも、テント丸出し大公開ということ自体が
到底できないものと思われる。
女3人いて、しかも狭い女のにほひむんむんむれむれのスペース中で、
そのような大テント状況劇場になったら、もうこれは、お縄になってでも何とかしなくては
と思うのが変態の人情というものだ。
「●○さん、この書類はどこの×××に△△したらいいですかぁ?」
C子の声で、もうろうとしたエロ世界を漂っていた漏れの脳味噌がハッと目を覚ました。
ふとみると、C子のシャープなぽっちゃり系の顔が真下にあった。
輪郭と髪型だけは松島奈々子に見えなくもない。弾力の良さそうな体つきをしているが、胸はそれほど大きくない。
が、ニセ乳で増量していないところや、それなりにバランスがよい点が好感が持てる。
「あ(はぐぅ)、ああそれは、◎◎社の段ボールに入れておけばOKだよ」と、
書類を持っているC子のピンクのTシャツの胸元に釘付けになりながら言った。
ふいをつかれて答えたので、声がうわずっていて「はぐぅ」という声がかすかに入っていたのが少し恥ずかしかった。
この「はぐぅ」は、漏れが逝くときの声だ。わかってるかC子、どうだどうだ。
C子は、漏れの方を見ながら、さらに上方をチラリと見て、B子のパンチラといおうか
パンモロをさりげなく確認した。
ふつうなら、「C~子ぉ、やだぁ、丸見えだよぉ、ほほ」などと、
シッカリ注意するところだが、このときは何事もなかったように再び前を見て作業を再開した。
やっぱり、AVや妄想小説ならともかく、女子社員のスカートの中を下から見て、
さらに太股や尻にタッチして、ショーツの隙間から指を入れて湿ったまんこをいじりまくる
なんてことは、現実には無理だ。絶対に無理だ。十分後に地球が大爆発すると確信したら、
やったかもしれないが、無理。
C子のかけた声は、漏れのギリギリの理性の吹っ飛びを、元に戻してくれたようだ。
といっても、3人の放つ体臭とコロンの入り交じったにほひは、まるでデパートの化粧品ショップが立ち並ぶ美容コーナーにまぎれこんできたようで、
またたちまちもとの「ええい、もう触ってしまえ、いじってしまえ、会社なんか辞めてやるぅ」みたいな
刹那的快楽追求型自暴自棄状態にもどってしまうくらい、依然として頭をクラクラさせていた。