俺が高2になった頃、東京の郊外に住んでいたの母方の祖父が亡くなった。
葬式には久しぶりに母方のイトコが全員集合した。
母は5人兄妹の末っ子だったので、イトコも大勢いて、しかも年齢層も幅広い。
その当時、俺と妹(中3)を含めて10人居るイトコは、上は30歳くらいから下は中2までいたはず。
葬式が終わった夜、奥座敷で男の従兄弟達で酒盛りになった。
男の中では俺が最年少。
真面目な高校生だった俺は、飲み慣れないビールを少し飲んだだけで一気に睡魔が襲ってきた。
イトコ達に「高校生はもう寝ろw」と促され、今日のために掃除された別棟の古い家に行かされた。
そこは寝室として使うように布団が敷いてあった。
ウトウトしていると、襖一枚で仕切られた隣室に誰かが入ってくる気配。
そして電気が点いた。
「お姉ちゃん、明日久しぶりに◯◯とかに連れてってくれない?」
妹のA子の声。