浮気や不倫は雑誌やドラマの世界で、本当はほんの一握りの人達の事だと、つい数ヶ月前まで思っていました。
初めての男性と結婚し、他の男性との経験がない私は、多少の浮気願望があったにせよ自分から遠ざけていたのでしょうね。
主人との夜の生活は月に1回程度ですが大きな不満もありませんでした。
今思えば無知だったのかも。
子供も手を離れ、平日の仕事がお休みの日はフィットネスクラブに通うようになりました。
もうすぐ50才ですが、まだまだとの気持ちがあったのでしょう。
クラブに通うにつれ、同年代の1人の奥様と親しくなりました。
時折ランチやお茶をしてプライベートのこともお互い話すようになっていきました。
彼女は結婚しているのに『彼がいる』と言っていました。
少し羨ましい気持ちは正直ありました。
ある日、彼女は「合コンするけど来ない?」と。
私「仕事あるし、夜もあんまり出られないし」
彼女「その点は大丈夫、あなたの休みの日だし、お昼だから」
その時は、なぜ私の休みを知ってるの?と思いましたが・・・。
その日はちょっとだけお洒落をして、待ち合わせのカラオケルームに出かけました。
そこに居たのは彼女とその彼、そして男性はもう1人だけでした。
私「あれっ、これだけ?」
彼女「そうよ、まっ、いいじゃない」
私「まっいいか、でもこれじゃお見合いだね」
自己紹介で、男性は彼女の彼氏の友達で、私と同年代とわかりました。
私が歌ってる時、彼女と彼氏は私たちの前でいちゃいちゃしだしました。
「もう~そんなことしないの」と言うと・・・。
彼女「実は彼があなたのこと紹介して欲しいって言うから、そうだよね」
彼「偶然フィットネスでお見かけしたとき、この年ながらドキドキしちゃって」
まもなく彼女は彼氏と退室してしまい、2人だけ取り残されました。
彼「今日はあなたを騙すようなことをしてしまい申し訳ございませんでした。
この次、またお会いできますか?」
この次、またお会いできますか?」
私「はっ、ハイ」
数日後、会う事になりドライブして、次の約束をして別れました。
次に会うまでの何日か、私の中では彼のことが頭を離れなくなっていました。
会っていいのかという迷いや不安、そして会えることへの期待などが交錯していました。
当日、主人をいつものように送り出した後、シャワーを浴び、普段はほとんど着ない服をちょっとセクシーに着こなして待ち合わせ場所に行くと、彼は既に待ってくれていました。