文才は無いので、そこらへんは許してください。
私は海産物の栄養学的な研究を普段やってて、会社の都合である日、とある島に転勤になりました。
子供が田舎でのびのび育つのもいいなと思ったけど、教育はちゃんとした都市で受けさせたいという思いと、嫁が田舎嫌いなこともあり、私一人単身赴任を決めました。
島にやってくる直前、趣味でやってたテニスで膝を痛めてて、定期的に整形外科に通ってたので、正直、医療レベルが下がる離島は嫌でした。
でも来てみれば、魚は美味しいし、与えられた研究とか自分がやりたい研究さえやってれば勤務時間なんて気にしなくていい超フレックスな環境で、楽園に近かった。
とは言うものの、大きな繁華街なんて無いし、夜の娯楽はテレビかインターネット。
レンタルビデオとかも無かったから、夜のオカズはインターネットでカリビア~ン(恥)
それは置いといて、膝の方は幸い研究所の近くに整形外科があって助かった。
入院設備も無い小さな病院だったけど、頼れる先生だった。
結構お年を召した方だったが、総合病院で院長までやってた人みたいで、自分の出身である島に開院したいという希望で60前くらいで島に渡って開院したそう。
どうりで島にあるにしては新しめで綺麗な病院だった。
離島なのにBMWだったしw
せっかくいい先生に診てもらえるし、時間もたっぷりあるので、この際しっかり治してもらおうと思い、週1回のペースで通った。
患者は当然少なく、夕方に行くと患者は自分ひとりだったりすることが多かった。
受付に医療事務の年配女性が1人と、若いナースが2人いた。
正直この患者の数で3人も雇ってペイ出来るのか?とか思ってたが、病院ってそれくらい稼ぐんかな。
土曜日は午前のみの診療なんだけど、ある時、珍しく仕事が忙しくて、診療終了ぎりぎりに行った。
とりあえず診てくれて、治療もすることになったんだけど、その日に限って、先生は急いで出ないといけないらしく、私と受付とナース2人だけになった。
ちなみに、治療は電気治療なのでちょっぴり時間が掛かるんだけど、受けてる間に、受付の人とナースの一人も、「ごめん、ちょっと予定あるから、あと大丈夫よね?ごめん」と、残りのナースに言って帰ってしまって、ナースの子1人と私だけになった。
こんなの病院として大丈夫なんですかね・・・w
残ったナースは、閉院の準備のために、ほかの部屋や廊下の電気をそそくさと消す。
何か申し訳ない気分になってきた。
すると、治療室の電気も消してしまった。
まぁ昼だから暗くはないんだけど。