働いてるところは地方で、会社の周囲にはまったくといって遊ぶところが何も無い。
唯一あるのはほんとに寂れた雰囲気で、何で今でも潰れないんだろっていう居酒屋があるぐらい。
そんなド田舎だから寮も会社の近くにあるんだけど、休みや週末は皆金曜から外に出かけて遊びにいって寮には誰もいなくなる。
そして日曜の夜に、これから収監される犯人のような顔で寮に帰ってくる。
しかし、俺だけはいつも寮に残っている。
実は俺は鉄オタで日本全国の路線を制覇するための金を貯めているからだ。
寮には塩崎さんという寮母がいる。
塩崎さんは45歳、ほっそりしていて、顔は普通のおばちゃん顔。
強いて言えば余貴美子に似てる。
寮母と言っても住み込みではなく近くから通って、食事の用意と寮の掃除をしてくれる。
土曜と日曜は寮の欠食日で食事は作らなくてよいが、土曜日は掃除だけをすることになっている。
俺は金曜日の夜はよく上司に誘われて(もちろん上司のおごり)、うらぶれた飲み屋へ行くので風呂に入るのが面倒になり、土曜の朝にシャワーをあびる。
それがちょうど塩崎さんの風呂掃除の時間に当たり、しょっちゅう塩崎さんに裸を見られている。
塩崎さんは俺たちを呼び捨てにする。
「田中、また夕べ風呂に入ってないの。
さっさと済ませてよ。
」
さっさと済ませてよ。
」
と浴室を開けて俺に声をかける。
俺は塩崎さんの方に体を向け(塩崎さんからはチンコ丸見え)
「すみません。
すぐ上がります。
」
すぐ上がります。
」
その後、脱衣場を掃除している塩崎さんの横で世間話をしながら、体を拭きパンツをはく。
ちなみに、俺たちは基本的に夏場の風呂上りは、パンツ1枚で寮内を歩く。