姉貴は朝から準備してパーティドレスを着こなすと、鏡の前で入念にチェックしていた。
俺も姉貴も友人付き合いは少ないから、結婚式の招待を受けたのも久しぶりだった。
いつも仕事に出掛ける際は黒やグレーのスーツ、パーティドレス姿はすごく新鮮だったから褒めてみた。
俺「ドレス姿良いね、綺麗だよ」
髪型はいつもと同じ黒髪のストレートヘアだったけど、それでも学校に出勤するいつもの雰囲気とは全然違っていた。
姉「そう?ありがと」
そう言って笑うとキスしてくれた。
姉「・・・行ってきます」
それだけ言い残してドレスの上からコートを羽織って昼から出掛けて行った。
俺はこの日は疲れていて1日中ゴロゴロして寝ていた。
夜7時頃になって姉貴が帰ってきた。
姉「ただいま~」
俺「おかえり、早かったね」
姉「うん、2次会は無かったから。
でも新郎の友人から誘われたよ、一緒に御飯でもどうですか?って」
でも新郎の友人から誘われたよ、一緒に御飯でもどうですか?って」
俺「・・・それでどうしたの?」
姉「いいえ行きません、って断った」
俺「一蹴だね・・・でも(相手の男)ちょっとムカつくな」
姉「・・心配してくれた?」
俺「もちろん心配するよ」
姉「大丈夫、私がそんな誘いに乗るわけないでしょ。
ご飯は何か食べたの?」
ご飯は何か食べたの?」
俺「いや、1日中寝てたから昼も食べてないや」
姉「お腹空いたでしょ、今から何か作るからね」
俺「別にいいよ、疲れてるでしょ。
それよりこっち来て・・・」
それよりこっち来て・・・」